【ボートレース 女神にキュン】田中瀬里奈 理工学部からプロに専念 「真面目にコツコツ」一歩ずつ前へ
田中瀬里奈(19=埼玉)はボートレース場のない北海道旭川市出身。小3から高3まではソフトテニス漬けのスポーツ少女だった。 一方で人体にも高い関心を持った。「なぜマッサージで痛みが消えるのかだったり、仕組みに凄く興味があった。将来は体育教師とか薬剤師になりたいと思ってた」。夢の第一歩として、東洋大学理工学部生体医工学科に指定校推薦で合格。だが、高校卒業前に改めて進路を考えた際、3年前の出合いが頭をよぎった。 「中3の時に地元のイオンモールでチケットショップのイベントがあって、ボートレースを初めて知りました」。進学は決まっていたが、ふと思い出した道。一念発起して受けたボートレーサー養成所に合格すると、大学を休学して未知の世界に足を踏み入れた。 ただ、待っていたのは厳しい戦い。デビュー戦は8戦オール6着に終わった。「両方は難しい。選手としてやっていく」。退学を決めた。ここまでの67戦は全て4着以下と苦戦が続いているが、レーサー人生はまだ始まったばかり。「仕事も遅いし、調整もまだまだ…。でも、自分は真面目にコツコツやるタイプ」と前を向く。焦らずに一歩ずつ前へ。次走の鳴門一般戦(23~27日)で初の舟券絡みを目指す。 ◇田中 瀬里奈(たなか・せりな)2005年(平17)3月24日生まれ、北海道旭川市出身の19歳。埼玉支部の134期生として24年5月1日の戸田でデビュー。「趣味はお菓子作り。でも最近はあまり。体力をつけるためにトレーニングをして、あとは練習に行っています」と鍛錬を積んでいる。1メートル54。血液型O。