タリーズからレギュラーコーヒー希釈用 アラビカ種コーヒー豆100%使用しブラックの味追求 伊藤園
伊藤園は3月15日、「TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)」ブランドから希釈用を新発売する。 商品名は希釈用「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK(タリーズコーヒー バリスタズブラック)」。 180g缶1本で720g分に相当し、ミルクや水と混ぜるだけでカフェラテやブラックコーヒーなど自分好みの味わいにカスタマイズできるのが特長。希望小売価格は税別155円。 外出自粛に伴う在宅勤務やおうち時間の増加傾向を受けて開発された。 取材に応じた伊藤園の井上信一マーケティング本部新ブランド育成・コーヒーブランドグループ商品チーフは「希釈コーヒー市場はおうち時間の増加でペットボトル(PET)入りが牽引して拡大しているが、多くの商品がミルクと混ぜることを前提とした味づくりになっているのに対して、タリーズではブラックで飲まれる味にこだわった」と胸を張る。 製法はブラジル産とグアテマラ産のコーヒー豆を使用し、エスプレッソ抽出で濃縮した。缶容器を採用することで鮮度も追求。「PETだと時間の経過とともに酸素が透過してしまう。おいしいブラックコーヒーを飲んでいただきたくPETに比べ酸素を通さない缶を採用した」と説明する。 パッケージでは“ミルクや水と混ぜるだけ”を訴求し、ミルクと混ぜても無糖ラテとして広義のブラックコーヒーの味わいが感じられるように腐心したという。 販売チャネルはスーパー、量販店が中心。一部大手コンビニチェーンにも採用され、コンビニでも家庭内需要の取り込みを狙う。