J1首位・神戸、元日本代表FW大迫勇也がPK失敗も、執念で武藤が同点弾 町田勝利で今節の優勝は持ち越し
◆明治安田J1リーグ▽第37節 柏1―1神戸(30日・三協フロンテア柏スタジアム) J1首位の神戸は土壇場で同点に追いついたが、町田が勝利したため、今節で優勝が決まらず、最終節まで持ち越しとなった。 前半5分、セットプレーから先制点を奪われた神戸は得点を狙うものの、相手DFに阻まれ、シュートまで持っていけず。前半アディショナルタイム47分にはカウンターで仕掛け、右サイドから元日本代表MF武藤がクロスをあげた。ゴール前にいた同FW大迫が右足を合わせたが、ゴール左へ。 1点ビハインドで迎えた後半はDF本多、MF佐々木を投入。後半16分には右CKからのMF扇原のクロスにDFトゥーレルが頭を合わせたが、惜しくも左へ外れた。同31分にはペナルティーエリアからまたしてもトゥーレルがシュートを狙ったが、GKに止められ、追加点は奪えなかった。 しかし、1点ビハインドの後半にPKを獲得。同点のチャンスを迎え、アディショナルタイム(AT)に突入した。だが、キッカーを務めた大迫はゴール上に外し、最大の決定機を逃してしまった。 それでも、諦めずゴールを狙い続けた神戸は後半終了間際に武藤がこぼれ球を押し込み、ネットを揺らした。一度はオフサイドの旗があがったが、VARの結果、得点が認められ、同点に追いついた。武藤はユニホームを脱ぎ、サポーターの前まで全力疾走。肉体美を見せ、雄たけびをあげた。 町田が京都に1―0で勝利。神戸の勝ち点は69、町田は66で勝ち点3差となり、今節での優勝は持ち越しとなった。
報知新聞社