【4月 J3月間ベストゴール賞インタビュー】蹴った瞬間に確信した”ファー巻き弾”がベストゴールを受賞。北九州のエースストライカー・高澤優也の真髄に迫る | Jリーグ
ゴールとは「自分がサッカーをやる上での本質」
――今回のベストゴールは、これまでのゴールパターンとは違う形でしたか? ドリブルで運んで切り返しでシュートというパターンはあまりなかったですね。1年目の群馬ではクロスからの得点が多かったですし、クロスからの得点をストロングにしています。 ――クロスに合わせる時に心がけていることはありますか? 心がけていることはタイミングですね。ディフェンスはボールと相手選手の両方を見なければいけないので、そのタイミングも重要です。相手が自分から目を離したタイミングは狙いとして意識しています。あとは自分の味方選手との呼吸が合わなければお互いのタイミングを合わせることはできないので、なるべくクロスを入れる選手との目線を合わせて中に入るようにしています。 ――自分が欲しいタイミングでクロスを上げてもらえるように意識していることはありますか? 試合前や普段の練習から相手の分析をしながら、自分の得意なところで『クロスを上げてほしい』と要求しています。ただ、クロスを上げてくれる味方選手の特徴にも合わせて、自分としては中に入りたいというところも意識しています。 ――今季からプレーする北九州の選手との連携面はいかがですか? 試合を重ねるたびに良くはなってきていると思っています。自分も味方の選手の特徴を理解できていますし、味方の選手も自分の特徴をだんだんわかってもらえていると思うので、これから先もっと良くなるんじゃないかなと思います。 ――これまでのキャリアの中でのベストゴールはありますか? 群馬時代で言えば、(2019年8月31日・J3第21節)AC長野パルセイロ戦で、逆転された状況で後半アディショナルタイムにPKを自分が決めて、その後のラストプレーでヘティングで決めたゴールが1つ目ですね。大分トリニータ時代では、J1デビュー戦の(2020年7月8日・J1第3節)サンフレッチェ広島戦のヘディングゴールです。この2つは自分の中でも印象に残っていて忘れられないゴールになっています。 ――やはりベストゴールは、どちらもヘティングでの得点なんですね。 もちろん試合にも負けたくないですけど、自分の得意としているヘディングでは、どこのチームの選手にも負けたくないと思っています。 ――ストライカー・高澤優也選手にとってゴールとはどんなものでしょうか? サッカーをやっていく上で、自分の中からゴールが消えたらサッカーが楽しくないと思うので、ゴールは楽しさというか、サッカーをやる上での自分にとっての本質だと思います。やっぱり点が取れていないとなかなか気持ちも乗らないですし、チームが勝っていても自分が点を取れないと、うれしさの中に悔しい思いがあります。自分じゃない選手が決めて喜んで勝つのももちろん良いですけど、やっぱり自分が点を取って勝つのが一番うれしいので、これから先の試合では自分のゴールで勝利に導きたいですね。 ――プロ1年目の群馬では17得点とゴールを量産しました。当時の感覚を言葉にするとどんな感じでしたか? 自分が試合に出たら絶対点を取れるという感覚がありました。自分自身もすごく自信がありましたし、強気にプレーできていたと思います。 ――これからゴールを量産していた時の感覚にさらに近づけていきたいという思いは強いでしょうか? 今季は3点目を取るまでがわりと順調だったので、ここ最近点が取れていないことでちょっと焦りじゃないですけど、悔しさをすごく感じているので、早くゴールを決めて自分自身も良い流れに乗りたいなと思います。 ――今後に向けた意気込みをお願いします。 ここ最近はチームとしても個人としても点が取れていなくて、チームの状況としてもあまり良くない状況ではありますけど、もちろんチームとしてJ2に復帰しなければいけないですし、やっぱり2位で上がるのと、優勝して上がるのでは全然チームとしても個人としても全然違うと思います。やっぱり自分としてはJ3で優勝して、J2に上がりたいなと思っていますし、そのために自分達のサッカースタイルを貫き通すつもりでいます。 ――高澤選手にはチームを昇格に導くためにゴールを量産する姿を期待しています。 群馬時代は得点ランキング2位で終わってしまったので、得点王になりたいという思いが強いです。プロ1年目で17得点取ることができたので、17得点を超える数字を残したいと思います。得点王になりたいという気持ちを前面に出して、ここから自分の得点で勝てるようにしていきたいです。