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同性婚の英国国教会牧師、LGBTQ信徒の支援運動をスタート

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The Guardian

【記者:Edward Siddons】  英国国教会のアンドリュー・フォーシューカイン牧師は、自らの同性婚によって職を追われたと話す。最近、性的少数者(LGBTQ)のキリスト教徒の権利を求める運動を始めた。約20年にわたって教区司祭を務めていたが、2017年、あることが物議を醸し、辞職した。原因は何か? 2014年にパートナーのスティーブンさんと結婚したのだ。  結婚式を挙げた後、キルバーンにあるセント・メアリー・ウィズ・オールソウルズ教会とウェストハムステッドにあるセント・ジェームズ教会で牧師を続けたが、新しい職を探す際、「ブラックリストに載せられてしまった」という。2017年に辞職したときは、英国国教会は「組織的に同性愛差別」を行っていると公然と批判した。思い切った発言をしたことで、二度と教会には戻れないことを覚悟したという。  英国国教会では、異性愛者の牧師は結婚も性交渉もできるが、同性愛者の牧師は独身と禁欲主義を貫くべきだとされている。宗教上の禁欲の強要が意味するのは「神は(同性愛者が)性交渉をしなければ、つまり、他の誰もが望むこと──誰かに愛され、誰かを愛すること──を同じように望みさえしなければ受け入れるというようなもの」。フォーシューカインさんは慎重に言葉を選ぶように、こう続けた。「でもそれは、虐待のようなものではないだろうか」  フォーシューカインさんは今秋、英国国教会の管区外にあるオックスフォード大学のカレッジの一つ、レディー・マーガレット・ホール大学の牧師になる。「また牧師に戻るような気持ちもあるが、これまでとは違うタイプの牧師になるかもしれない」  牧師として復帰してからも、英国国教会で牧師をしていた頃と同様、フォーシューカインさんには、おとなしくしているつもりはなさそうだ。今年4月、フォーシューカインさんはLGBTQの同僚牧師たちと共に「英国国教会に同性婚を」と名付けた運動を始めた。同性愛者の信徒たちが、所属教区で結婚することができ、結婚した同性愛者の牧師が辞職を迫られない権利を求める運動だ。フォーシューカインさんは、自身と英国国教会との関係や英国内のLGBTQのキリスト教徒のことだけではなく、英国社会における英国国教会の未来にも関わる問題だと指摘する。  英調査機関が行った世論調査「英国の社会的風潮」によると、英国国教会の信徒だと考えている若者はわずか2%だった。 「信徒数が減ってきている理由は、人々が神を信じなくなったからではなく、教会を信じなくなったから」だとフォーシューカインさんは言う。「英国国教会が同性愛者と、その家族や友人を歓迎しない限り、英国国教会に未来はない」

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