「植草って誰? 全然似てねえじゃん」“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれ…植草歩がいま明かす本音「私も似てると思ってなかった(笑)」
通算4度の年間世界王者、全日本選手権4連覇など数々の戦績を残し、現役を引退した空手選手・植草歩。だが、その空手道は華々しいだけではなく、波瀾と苦難に満ちたものでもあった。プラスサイズモデルへの挑戦、“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれた現役時代の葛藤、そして東京五輪直前のパワハラ問題……。現在は日本体育大学柏高等学校で後進の指導にあたる植草が、Number Webのロングインタビューに答えた。(全3回の2回目/#1、#3へ) 【撮りおろしフォト】植草歩の「美しすぎる上段蹴り」と“モデルの顔”のギャップがスゴい…“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”と呼ばれた現役時代の貴重写真も一気に見る(全35枚)
「めっちゃかわいいね」お洒落に目覚めた彼氏の言葉
──制服とジャージを着回していた空手少女は、いかにしてお洒落に目覚めたんでしょうか? 植草歩(以下、植草) 中学3年生の終わりくらいに彼氏ができたんですよ。2歳上の空手選手です。一目惚れでした。 ──自分からアタックしたんですか? 植草 そうですね。欲しいものは絶対に手に入れたいタイプなので(笑)。でも、あっちも一目惚れだったみたいで。 ──じつは両想いだった。 植草 はい(笑)。たまたますれ違ったときに「この人、カッコいい!」とピーンときてからは一直線でした。ふたつ下から見たら、17歳は大人に見えるじゃないですか。一緒に歩いたときに「彼に見合う女の子になりたい」と……。 ──そこからお洒落に目覚めていったわけですね。 植草 高校生は部活ばっかりだから、デートなんて半年に一回くらいしかできないんですけどね。他校に通っていた彼と試合会場で会うことがわかると、「どの服を着ていこう」と考えたり、友達にメイクを教えてもらったりするのが楽しくて仕方なかった。 ──メイクのスキルも急速に上達したんでしょうか。 植草 いえ、彼氏から「メイクは下手」と指摘されましたね(笑)。そんなに化粧はしなくていいよって。高校生は化粧しなくてもかわいいですからね。 ──若さで押し切れる、と。 植草 ある日、私服を着て会いに行ったとき、彼氏から「歩、めっちゃかわいいね」と褒められたんですよ。それがうれしくてうれしくて、お洒落が余計好きになったんです。だからきっかけは彼の一言ですね。 ──素敵なエピソードじゃないですか。 植草 お洒落をすることで内面も変わりますから。彼の前だけじゃなく、まわりからも「今日もかわいい」と言ってもらいたかった。結局、彼とは大学2年で別れてしまったけど、お洒落でいたい気持ちは変わりませんでした。 ──空手をやっている女性はひたすら競技に打ち込むタイプも多いので、大学時代から植草さんは目立っていました。 植草 「化粧=雑念」ととらえていた選手もいたと思います。自分の場合は、雑念ではなく息抜きであり、メリハリ。試合が近いと遠出もできないので、完全オフの日にはそういう時間を作っていました。
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