玉木代表のスキャンダルが自民党にも波及?!石破総理のマナー違反問題を政治記者が徹底解説
国民民主党の今後のカタチ
林氏は、国民民主党の今回のスキャンダルからのリカバリーで「ケジメずらし」という特徴が見えると指摘しました。 代表辞任や議員辞職などの直接的なケジメを選ぶのではなく、代わりに「手取りを増やす」という衆議院選挙で多くの有権者から支持された公約を実現することで『ケジメ的な形にしている』ようにも見えます。 林氏は「ケジメをちょっとずらすことで、国民民主党への党のダメージというのを最小限に抑えるという戦略なんだろうな」と見ていて、今のところ各種の世論調査で国民民主党の支持率はそれほど落ちていないため「やや成功している」と解説しました。 水内氏は、玉木氏が謝罪会見の時に「妻から『今回の騒動を挽回するため、全力で103万円の引き上げをやってこい』と言われた」という話を引用して「あれも、論点をずらしていくように、レールを敷いているというところですよね」と語りました。 MC伊藤「辞めずに政策実現や政治家としての仕事を全うするというのは、結構茨の道とも言えますね」 林氏は「政党論で言うと国民民主党は、今回のケースからきちんと学んで、政党の体質を変えないといけないかもしれない」との考えを示しました。 国民民主党は、気づくと「玉木党」に。玉木氏が本当に苦労して、ここまで育てたのは事実ですが、政党には有権者から票をもらい、公約した政策を実現していくという機能があります。 1人のスキャンダルによって政党が機能できなくなるのであれば「そこはやっぱり、政党として本当にいいんですか」と林氏は苦言を呈します。 林氏「せっかくのこの機会なんですから、政党として、より有権者のために機能するようなカタチというのをガバナンス体制も含めて、考えていったらいいんじゃないかな」
石破総理のマナー問題の根本的な課題とは
話題は、石破総理の外交でのマナー問題に移ります。 MC伊藤「石破総理が座ったまま握手をしたり、首脳同士の歓談中に自席でスマートフォンをいじる姿にSNSなどで批判が相次ぎました。この辺りはどのように見ていますか?」 石破総理をよく知る水内氏は「石破さんらしい」と苦笑します。 水内氏「どんなところでも、あの恰好。全く、対応を変えないんですよ」 林氏「ブレない!」 MC伊藤「良くも悪くもですね。確かに……」 しかし、石破総理は国のトップなので「本人に常識があるかどうかはまず別にして。外務省は、もうちょっとちゃんとしてほしかったな!」と水内氏。 林氏も「全く同感!」と頷きます。 永田町関係者からは、今回の個別の首脳会談の中身はなかなか良く、それなりの成果もあり、中身に関して言えば外務省も含めて一生懸命やったと評価されているとのこと。 一方、首脳外交は、見えるところでトップリーダー同士の関係性をどう結ぶかなど、振る舞いも非常に重要です。 今回なぜ石破さんにきちんとレクチャーができていなかったのか? それは外務省が怠慢だったのか? 石破さんがそれを受け付けなかったのか? この辺りを検証して、早急に改善しないといけないと林氏は指摘します。 リーダーの器の大きさなどを相手に印象付けるのは外交上重要なことです。 林氏「例えば来年のサミットまで、石破政権がもつのであれば、きちんと立て直してほしいという風に思いますね」 MC伊藤「国民の生活を豊かにして、笑顔にしてもらうためにも、玉木さんと石破さんにはまた、笑顔で頑張っていただきたい」