10月の国際収支、2兆4569億円の黒字で過去2番目の大きさ…海外投資の配当金などが要因
財務省が9日発表した10月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は2兆4569億円の黒字となり、10月としては比較可能な1985年以降で過去2番目の大きさだった。企業が海外投資で受け取った配当金などの「第1次所得収支」の黒字が前年同月比1・8%増の3兆2541億円に伸び、10月として過去最大となったことが主な要因だ。
ただ、経常黒字は過去最大だった前年同月(2兆8239億円)からは縮小した。モノ以外の取引を示す「サービス収支」は、1590億円の赤字(前年同月は4494億円の黒字)だった。