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【特集】地域自慢の『ふるさとの木』が今は面影なし...移植された「クスノキ」はなぜこんな姿に?

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京都府八幡市で地域のシンボルとして長年親しまれてきた『樹齢100年以上のクスノキ』。しかし今は、無残にも枝が伐採され、昔の面影はありません。一体、何が起きたのでしょうか?

地元の人に愛された「クスノキ」が変わり果てた姿に

京都府八幡市の木津川と宇治川に挟まれた「背割堤地区」に佇む1本のクスノキ。高さは10mほどで、枝は伐採され無残な姿になっています。 「(昔と)まるっきり違っています。涙が込み上げてきます。」(橋本のクスノキとの共存を求める住民有志 石野喜幸さん) 「背割堤地区」といえば、春になると堤防のソメイヨシノが1.4kmにわたって咲き誇る桜の名所ですが、その中でもこのクスノキは異質な存在です。

現在、背割堤地区の先端部分に植えられているクスノキですが、実は2年前までは対岸にある木津川の堤防にそびえ立っていました。高さは20mほどで樹齢は推定100年以上、現在の姿からは想像もつかないほど葉が生い茂っていました。 「本当に心から愛する、なくてはならないものだったんです。何百年も生きてきた、それがなぜこのような状態にならなければいけなかったのか。どうしてなんだと。」(石野喜幸さん) このクスノキは「八幡市みどりの条例」で、保存が必要な『ふるさとの木』にも指定され、地元で愛されてきたクスノキでした。 元々自生していた堤防は今は何も残されておらず、雑草が生い茂っています。

移植されたきっかけは「木津川の堤防強化工事」

なぜ、クスノキは場所を移されたのか。それは6年前に突如持ち上がったある工事がきっかけでした。 「国土交通省は木津川の堤防強化工事をするということを今から6年前に計画されて。それが堤防に悪影響与えるということで取り除く。はい、伐採ということでスタートしました。」(石野喜幸さん) 2015年、茨城県の鬼怒川で堤防が決壊。異常気象などの影響で全国で水害が相次ぐ中、八幡市でも2012年から2年連続で水害に見舞われてきました。国土交通省は水害対策として、淀川堤防の強化工事を進め、八幡市の堤防も約800mにわたって工事の対象となりました。

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