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コロナで脚光浴びるペット産業 テレワーク普及で市場拡大も

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マネーポストWEB

 日本では新型コロナウイルスのパンデミックによって多くの企業が廃業に追い込まれているが、それは感染拡大の震源地である中国でも同様だ。しかし、厳しい経営環境の中でも、企業数が大きく増えている意外な産業もある。

 中国の工商登記記録をもとに天眼査専業版サービスが調査したところ、今年上半期におけるペット関連企業数は前年同期比で50%増であった。

 ペット関連企業数が増加した背景には、まずペット需要の増加がある。中国ペット産業白書によれば、2019年における犬猫ペット数は9915万匹で前年と比べ8%増だが、ペット産業の市場規模は2024億元(3兆360億円、1元=15円で計算)で18.5%増であった。ちなみに、中国では猫よりも犬の方が市場規模は大きいが、猫の方がその伸び率は高い。

 ペット産業の裾野は広い。ペットの取引から、餌、身の回り用品、さらに、医療サービス、美容、訓練、ペット保険、ペット葬儀まで関連産業は多岐に及ぶ。

 この半年間は新型コロナ対策のために、多くの人々が自宅待機を余儀なくされた。新型コロナとの戦いは今後も長く続きそうである。テレワーク、EC取引の普及は不可逆的に進み、人々が自宅で過ごす時間が確実に増えるだろう。

 ペットが好きでも飼うことができない人もいるだろうが、その主な理由の一つとして、日中の世話ができないことが挙げられる。しかしテレワークの普及によって、そうした心配も軽減されていくだろう。

個体の識別技術の進歩が切り開く可能性

 ペット産業といえば、どうしても労働集約的で、ローテクのイメージが強いが、最新技術の導入によって、市場が大きく拡大する可能性が出てきた。

 中国本土マスコミ(東方財富ネットなど)によれば、アリババの支付宝保険プラットフォームでは、ペットの鼻の皺模様で個体を識別する技術を公開すると宣言したという。

 人間では被保険者の特定は難しくはない。行政管理が徹底しているからだ。しかし、動物ではそうはいかない。識別技術の進歩はペット保険などの普及を大きく加速させる可能性があるだろう。

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