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新型コロナウイルスの大流行がイタリアのファッションブランドに与えた打撃とは? 3人の専門家に聞いた

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BUSINESS INSIDER JAPAN

イタリアの小売業界は、ヨーロッパの新型コロナウイルスの感染拡大で最も深刻な打撃を受けた分野だ。 【全画像をみる】新型コロナウイルスの大流行がイタリアのファッションブランドに与えた打撃とは? 3人の専門家に聞いた 5月18日に営業を再開したものの、イタリアのラグジュアリーファッションや小売りブランドは時機を逸した在庫の山や観光業への不安、経営難に直面している。 Business Insiderでは、ロックダウン(都市封鎖)で最も打撃を受けたイタリアのブランドはどこか、ロックダウンはイタリアの小売業にどのような影響を及ぼしたか、イタリアの小売業は今後どうなっていくのか、専門家に話を聞いた。 67日間に及ぶロックダウンの後、イタリアは5月18日に経済を再開させ、6月3日からは国内外の移動制限を解除する方針だ。 観光業が盛んなイタリアでは、夏に向けて生活がある程度もとに戻る見込みだが、小売業については大きなクエスチョンマークが待っている。 Business Insiderでは、イタリアのラグジュアリーファッションや小売業がどのような影響を受けたか、今後の見通しと合わせて複数の専門家に話を聞いた。

イタリアの小売業者を取り巻く現実

小売業者は今、時機を逸した在庫の山や観光業の回復への不安、経営難といった憂鬱を抱えている。だが、自らのビジネスモデルを改革し、復活を果たそうとする業者もいる。 5月18日にイタリア経済が再開した時、小売業者の3分の1は店の営業を再開することができなかった。これは長袖やハイネックの上着、ウール製品といった秋冬ものの在庫が山積みになっていたからだと、ローマに拠点を置くラグジュアリーファッションのコンサルティング会社「Elevate」の創業者フランチェスカ・ベントゥーリ(Francesca Venturi)氏は話している。 ベントゥーリ氏は、中国や韓国、日本といった主要市場で「メード・イン・イタリア」製品の消費が減ったと言い、それがプラダ(Prada)やドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)、ヴェルサーチェ(Versace)、アルマーニ(Armani)といった多くのラグジュアリーブランドに影響を及ぼしたと指摘した。 パンデミックの最中でも利益率の高い、eコマースを導入しているラグジュアリーブランドはなんとか回っていたが、ファッション業界の中でも比較的規模の小さな、家族経営の職人による会社は苦しんでいると、ベントゥーリ氏は言う。 中でも、最も打撃を受けたのは、スイスやフランスと国境を接するイタリア北西部ピエモント州の職人(レザー、テキスタイル、衣料品)による1600を超える企業だと、同氏は話している。 ピエモント州は、ベネト州やロンバルディア州と並んで、イタリアで最も新型コロナウイルスが流行した場所だ。

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