福娘らのまく福餅つかみ商売繁盛 福井市の毛谷黒龍神社で「十日えびす祭」
商売繁盛を願う「十日えびす祭」の福餅まきが1月10日、福井県福井市毛矢3丁目の毛谷黒龍神社で行われた。県内外から約300人の参拝者が詰めかけ、福を授かろうと、まかれた餅に必死に手を伸ばした。 十日えびすは七福神のえびす様を祭る行事。同神社では境内に西宮恵比須神社の社殿が再建された1989年から営んでいる。 太鼓を合図に、拝殿近くに並んだ福娘や奉賛会の会員ら約20人が約4千個の餅をまいた。山本隆重宮司(78)は「1年の福を授ける行事。多くの人に幸せが訪れてほしい」と話した。 参拝者は袋を持ちながら、しきりに手を伸ばしたり、跳び上がったりしながら、餅をつかみ取っていた。息子や母親と訪れた自営業の女性(42)=福井市=は「福をいっぱいつかむことができた。事業がうまくいくように願いを込めた」と話した。