DH専任でも大谷の僅差勝ち「ジャッジに申し訳ないが…」 米記者が議論、多数がオオタニ派の理由
MLB公式サイトで議論
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は9日(日本時間10日)、本拠地カブス戦に「1番・DH」で先発出場し2安打1盗塁をマーク。今季記録は46本塁打、47盗塁の「46-47」に到達した。DH専任で前人未到の記録を更新し続ける今季はMLBにとっても歴史的な1年となっているが、リーグを隔てたア・リーグで本塁打を量産するヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手にも注目が集まっている。MLB公式サイトでは「どちらがより歴史的なシーズンを送っているか」とのテーマを提示。米記者は両派に分かれて激論を展開している。 【動画】大谷とジャッジが並んで「デカいな~」 実現していた記念撮影の様子 この日も1盗塁を上乗せして「46-47」とし、大台の「50-50」にまた一歩近づいた大谷。一方で、ここまで51本塁打のジャッジは本拠地ロイヤルズ戦での柵越えはなかったものの、60本の大台も見えている状況だ。 MLB公式サイトは「ジャッジかオオタニか:どちらがより歴史的なシーズンを送っているのか」といった見出しで記事を掲載。大谷を推す記者と、ジャッジ派の記者がそれぞれの主張を展開している。 「大谷派」はMLB公式サイトのジェイソン・カタニア記者。「オオタニ、彼は相変わらず、史上初の50-50を狙うという、我々が文字通り今までに見たことがないことをしている」との見出しで始まる記事で「現在の野球界で最高の攻撃力を持つジャッジには申し訳ないが、ヤンキースのキャプテンが60本以上のホームランを繰り返し狙うことよりも、オオタニのホームランや盗塁に対する毎晩の盛り上がりのほうが、シーズン終盤において、よりスリリングでドラマチックなものになるだろう」と主張した。 MLB公式のアンソニー・カストロビンス記者も「大谷派」。「オオタニはすでに今まで誰も成し遂げたことがないことをやっている。50-50を達成することができなくとも、これから彼が記録するであろうホームランと盗塁は、今まで存在しなかった“クラブ”(43-43や46-46など)を生み出すことになる」と前人未到の記録達成を根拠としたうえで「そして、そうそうトミージョン手術のリハビリ中であるという事実も信じられないことである」と続けている。 「ジャッジ派」のMLB公式ウィル・リーチ記者は「ショウヘイは、ここ数年で簡単になったと、誰もが同意するようなことに優れている。簡単になってないことは何かわかるか? 打撃だ! 馬鹿げているほど難しいものだ!」と主張。「盗塁はクールなことだ。特に50本塁打も打つとしたらなおさらだ。だが、ジャッジがやっていることは驚異的だ。右打者の歴代史上最高のシーズンになるかもしれない。右打者はたくさんいるのに!」と優位性を示している。 なお、大谷派が5人だったのに対し、ジャッジ派は4人。僅差ながら大谷が優勢という結果だった。
THE ANSWER編集部