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静岡・長泉町の会社がマスク用扇風機を開発、重さ30グラム 社長は41歳入学の医科大大学院で博士号取得

配信

静岡朝日テレビ

 これから本格化する暑さ。マスクの着用で熱中症のリスクが高まることが懸念されています。そんな不安を解消するかもしれないアイテムが、このマスク用扇風機です!

 開発したのは、静岡県長泉町の電子部品メーカーです。 平電機 平 正和社長:「最近は非常に暑くて、マスクをしなければいけないけれど、口の中が蒸れてしまう。そういった時に『ウイルスを遮断するマスクを涼しくする』ものが必要かなと思って開発しました」

大きさ6センチ、重さ30グラム

 磁力でマスクの表と裏に取り付けることができるこの扇風機。大きさは6センチほど、重さは約30グラムです。充電式で電池交換の必要もなく、1度の充電で8時間ほど使うことができるということです。

 内蔵されているプロペラで風量を4段階で調節できるということですが、気になるそのつけ心地は? 須藤誠人アナ:「今は(風量が)一番弱いモードです。まだ風は届いていないような気がします」 そこで、風量を最大にしてみると… 須藤アナ:「確かに風が入ってきますね。鼻のあたりのこもる空気がなくなっていく気がします。重さは感じますけど、そこまでマスクに煩わしさは感じません」

改良重ね…

 現在、発売に向けて課題となっているのは、動力源となるモーターの音です。軽量化に加えて、音をより小さくできるようモーターの改良を重ねています。  元々は電子接点という電気スイッチの部品になるものを製造していた平電気。しかし、10年前から手術道具などの医療用器具の製造を始めました。  扇風機の開発も医療分野への参入で築いたネットワークから得た現場の声がアイデアに生かされたといいます。

先代の思い受け継ぐ

須藤アナ: これは扇風機を作っているところですか? 平電気 平正和社長: 「そうですね。今改良をしている最中です。初めは全く知識がなかったので失敗の連続でしたね」 「熱中症になる人を減らすために、暑さが本格化する前に扇風機を完成させたい」とわずか1カ月半という短期間で試行錯誤を重ね、 ようやくテスト販売のメドがたちました。  扇風機の開発や医療分野への参入など新しい挑戦を続ける平さん。その背景には先代の父、春雄さんから託されたものづくりへの思いがあります。 平電機 平正和社長: 「10年前に先代ががんで亡くなりまして、その時に(先代から)『病気になって初めてわかる。病人を助けるようなものづくりをしてくれ』と言われて、そこから会社を大改革しました。

社長は41歳で医科大大学院に入学

 そこから平さんは一念発起。医療の専門知識を学ぼうと4年前、41歳で都内にある医科大学の大学院に進学。今年の春 卒業し、博士号を取得しました。  その知識を生かし、4月からはフェースガードの製造にも乗り出し、2500個以上を医療機関や教育機関に寄付しました。  マスク用扇風機は価格未定で来月15日からインターネットで、テスト販売していく予定です。  その状況を踏まえ、来月下旬までには正式に販売を始めたいとしています。 平電機 平 正和社長:「幅広く皆さんに使っていただいて、第2波が起こらずに、また熱中症にならずに、この夏を乗り越えられたらと思っています」