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学校再開で目立つ不調 専門家「子どもの不安受け止めて」

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北日本新聞

 新型コロナウイルスの影響で休校していた学校が6月に全面再開して以降、富山県内の小児科や臨床心理士に、心身の不調を訴える子どもが目立っている。もともと長期休み明けは不安定になりがちな上、今回はウイルスへの不安や、感染対策で制限の多い学校生活へのストレスなどの要因が重なる。専門家は「子どもの不安を受け止めてほしい」と呼び掛けている。(室利枝)  「おなかが痛いとか吐き気とか、微熱とか…。そんな患者さんが急に出てきた」。八木小児科医院(富山市)の八木信一副院長は、学校再開の前後で明らかな変化を感じている。市内で分散登校が始まった5月末から「眠れない」など情緒不安定な子どもが出始め、6月に入って不調を訴える児童生徒が増えた。  多くは風邪や胃腸炎ではなく、ストレスで自律神経のバランスが崩れた状態だったという。ウイルスへの恐怖や「3密」対策で普段とは違う学校生活への緊張もあるとして、「子どものわずかな変化を見逃さないでほしい。話を聞くだけでも不安は和らぐ」と話す。

 「富山県こどもこころの相談室」代表で臨床心理士の深澤大地さんの元にも、「学校に行きたがらない」「過剰に手を洗う」など、子どもの行動や症状に悩む親子が訪れる。分散登校の頃から目立ち始め、6月以降も新規の相談が相次ぐ。深澤さんは「『大丈夫』などと安易に励ますより、不安を受け止め寄り添ってほしい」とアドバイスする。  県内の学校でスクールカウンセラーとしても勤務する深澤さんは、教職員の心理状態も気に掛ける。「感染対策に気を遣い、学習の遅れも取り戻さなければならない教育現場の負担は大きい。子どもと向き合う先生たちのケアも必要」と指摘している。 ■日常どう取り戻す 富山市教委が小児科医と検討  新型コロナウイルスの感染対策として学校でさまざまな活動が制限される中、富山市教育委員会は、市内の小児科医と連携した「子どもたちの日常を取り戻すプロジェクト」に取り組んでいる。感染状況や医学的なデータを踏まえて徐々に制限を緩和し、過剰な対策による子どもや先生のストレス軽減を図る。

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