丸山隆平主演『金子差入店』、釜山国際映画祭出品決定! 場面写真解禁
丸山隆平が主演を務め、真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰が共演する映画『金子差入店』が、第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門<NEW CURRENTS(ニューカレンツ)>部門に出品されることが決定。併せて、丸山と古川豪監督の喜びのコメント、場面写真が解禁された。 【写真】丸山隆平演じる主人公・金子の妻に真木よう子、叔父に寺尾聰 映画『金子差入店』場面写真 刑務所や拘置所に収容された人への差入には、厳しい審査や検閲がある。差入と聞いて、一般人が頭に思い浮かべる物のほとんどは許可されない。そこで登場するのが、ルールを熟知した差入屋だ。彼らはまた、さまざまな事情から面会に行くことができない人たちに代わって、面会室へ出向くこともある。本作は、そんな「差入屋」を東京の下町で営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス。監督は古川豪。本作で長編初監督を務め、オリジナル脚本も自ら手掛けている。 刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する「差入屋」。金子真司は一家で「差入店」を営んでいた。ある日、息子の幼なじみの女の子が殺害されるむごたらしい事件が発生。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差し入れをしたいと訪ねてくる。 差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が家族の絆を揺るがしていく―。 差入店の店主を務める主人公の金子には、『泥棒役者』以来8年ぶりの主役を演じる丸山隆平。人に言えない過去を抱え、息子のために生き直そうとする男を、これまでの丸山のイメージとは一線を画す迫真の演技で情感豊かに体現した。金子の妻の美和子には真木よう子。世の中の価値観に惑わされず自らの信念を静かに貫く美和子を芯に強さのある柔らかさで表現した。2人の息子の和真には三浦綺羅。 3人と一緒に暮らす金子の叔父の星田には寺尾聰。2016年に主演を務めたドラマ『仰げば尊し』の現場で制作スタッフだった古川豪の才能にふれ本作への出演を決めた。本作では要所要所で家族を支える星田をひょうひょうとした優しさで演じている。 金子が罪を犯した人々やその家族と対峙する時、胸を締め付けるドラマがあり、不運な事件があり、未解決の謎がある。人間の可笑しさと切なさ、ダークサイドから希望に満ちた光までを、誰も観たことのない設定で描き出す。 このたび本作が、10月2日~11日に開催される第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門<NEW CURRENTS(ニューカレンツ)>部門に出品されることが決定。釜山国際映画祭は、世界中から300本ほどの作品が出品されるアジアを代表する最大規模の映画祭で、今回出品が決定したNEW CURRENTS(ニューカレンツ)部門は、釜山国際映画祭のメインコンペティション部門の一つ。アジア新鋭監督の初長編監督作または第二長編監督作が対象となり、今年は10本の映画が選出。昨年には森達也監督作『福田村事件』が出品されニューカレンツ賞(最優秀作品賞)を受賞しており、日本映画の2年連続の受賞も期待される。 今回の出品決定について、丸山は「国境を越えて、一人でも多くの方々に、この作品が届くことを願っています」とコメント。完成までに構想から11年の歳月をかけた長編初監督作で映画祭への切符をつかんだ古川監督は「どこか夢なのでは?と思うほどに、作品成立までの道のりがギフトをいただきっぱなしだったので、まだこんなに素晴らしいことが起こるのかと、どこか実感が湧かない側面も正直あります。改めて素晴らしい俳優陣と優秀なスタッフ陣に感謝です」と語っている。 併せて解禁された場面写真は、金子(丸山)、金子の妻・美和子(真木)、星田(寺尾)をそれぞれ捉えたものとなっている。 映画『金子差入店』は、2025年全国公開。 丸山隆平と古川豪監督のコメント全文は以下の通り。