眞子さま「お気持ち」公表は“完全勝利”宣言 前面に押し出された「“私”の立場」と「既成事実化」
さらなる「宿題」を出される前に発表した?
事実、お気持ち発表の際、秋篠宮家を支える皇嗣職トップの加地隆治皇嗣職大夫は眞子さまが「できるだけ早い時期にお知らせすべきとお考えになった」と説明している。 一方、加地大夫は秋篠宮ご夫妻が「(お二人の)気持ちを尊重されている」とも述べており、文章にもご夫妻の「理解を得た」と綴られてはいるが、諸手を挙げての賛成というよりは、眞子さまの執念のようなものに根負けされたとしか思えない状況だけに、今年の誕生日会見で3つ目の宿題を出される可能性もあることから、その前に2つ目の宿題をクリアしておきたかったのだと考えれば、この時期のお気持ち発表は確かに腑に落ちる。 「お代替わりに伴う儀式は国事行為以外にもあり、立皇嗣の礼を終えたことを受けて伊勢神宮、奈良の神武天皇陵、武蔵野陵(昭和天皇陵)のご参拝が残されています。これはコロナの影響で無期限延期が決まっており、これを理由に文章の発表時期を越年させることも可能でしたが、眞子さまはむしろそれを嫌ったわけです。無期限延期には、ご結婚の意志に変わりがないことを改めて明確にすることを先延ばしにさせようとする意図があると、眞子さまは受け取られたのかもしれません。 天皇・皇后両陛下は眞子さまにとって伯父と伯母です。ご結婚の意志に強く異論を唱えることはないであろうことは、容易に想像がつきます。一旦、ご結婚を裁可された上皇陛下も然りです。文章の発表の前にご了承を事実上取り付けるというのは、賢明なご判断と言えるでしょう。ただ、上皇后陛下も納得されたというのは意外でした。
1億5000万円とも言われる「一時金」はどうなる?
ご了承が事実だとすれば、秋篠宮ご夫妻と同様に根負けされたということなのかもしれません。ご結婚の時期はコロナの影響で『具体的なものをお知らせすることは難しい』と綴られていますが、加地大夫は『詰め切ることができていない』とも述べており、あくまでもご結婚が実現する前提です。眞子さまの粘り勝ち、完全勝利と言えるのではないでしょうか」(同前) 今回の文章は、ご両親に加え、天皇陛下、雅子皇后、上皇陛下、美智子上皇后のご了解を事実上取り付けたとすることで、ご結婚の実現を既成事実化するものと言えるのかもしれない。 ただ、この眞子さまの「完全勝利」は皇室の名声にとって、はたして良い結果をもたらしたのだろうか。ご結婚に伴って眞子さまに支払われる一時金は1億5000万円とも言われる。もちろん、その原資は国民の血税だ。コロナ禍で多くの国民の生活が困窮する中、「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況」になったと、秋篠宮さまは本当にお考えなのだろうか。金銭問題も強引に雲散霧消させてご結婚に邁進される眞子さまの視界には、国民の姿は入っていないのかもしれない。
朝霞 保人/Webオリジナル(特集班)