モダンクラシックの真打ち! トライアンフ『スピードツイン』を一挙発表、新モデルの注目ポイントは
トライアンフの新型『スピードツイン』シリーズのプレス発表会が12月4日に都内で開催された。 一挙に発表されたトライアンフの新型スピードツイン 冒頭でトライアンフモーターサイクルズジャパン代表の大貫陽介氏から販売状況についての報告があり、2024年11月時点で昨年実績を大きく超える初の4500台超えを達成するなど国内セールスにおける好調ぶりが伝えられた。 続いて今回の目玉である新型『スピードツイン900』『スピードツイン1200』『スピードツイン1200RS』がアンベールされ、同シニアマーケティングマネージャーの中根氏から各モデルが紹介された。また、スペシャルゲストとして、バイク好きお笑い芸人として知られる小峠英二さんや2輪業界ではお馴染みのタレント・平嶋夏海さんによるトークショーも開催され会場は大いに盛り上がった。 スピードツインの元祖は1937年に誕生。トライアンフ初の並列2気筒エンジンを搭載し、当時世界最速レベルの時速90マイル(約145km/h)を達成した歴史的名車である。時を経て現代版スピードツインが2019年に復活、そして今回、熟成を重ねてパフォーマンスとスタイリングに磨きをかけた3車種が2025最新モデルとして国内投入されることになった。 伝統的なスタイルと現代的な走りが融合したスピードツインシリーズの中でも気軽に乗れる軽快なハンドリングでエントリー層にも人気のモデルが「スピードツイン900」だ。排気量900ccの水冷並列2気筒エンジンは最高出力65ps/7500rpの扱いやすいパワーと幅広い回転域で力強いトルクを発揮。新型ではマルゾッキ製倒立フォークと別体式リザーバータンク付きツインショックを搭載し、従来よりもアップライトなポジションが与えられるなど足回りの強化とコントロール性が高められている。 続いて大幅チェンジとなった「スピードツイン1200」だが、水冷並列2気筒1200ccエンジンは従来モデルから継承しつつカムプロファイル変更や軽量クランク、高圧縮ピストンの採用などにより最高出力は5psアップの105ps/7750rpmに向上。最新のマルゾッキ製前後サスペンションや新デザインの軽量アルミ鋳造ホイールにメッツラー・スポルテックM9RRを標準装備するなど足回りも充実。 また、DRL付きのフルLEDヘッドライトやTFTフルデジタルメーターなど最新のコンポーネンツやコーナリング対応のABSやトラコンを装備するなど電子制御もアップデートされた。 さらに今回、上級版として「スピードツイン1200RS」が新たに設定させたことも注目したい。エンジンと車体は共通ながら、全調整式のマルゾッキ製倒立フォークとオーリンズ製リアショックにブレンボ製Stylemaキャリパーを採用。公道レースでも使われるメッツラー・レーステックRR K3を標準装着するなど足回りが大幅に強化されている。 また、モダンクラシック系で初となるクイックシフターの投入や、低めのハンドルとバックステップを採用した攻めのライポジなど徹底して走りの性能にこだわった仕様となっている。 価格は「スピードツイン900」が119万9,000円~(税込、以下同)で2025年1月より販売開始予定。「スピードツイン1200」が188万4,000円~、「スピードツイン1200RS」が222万9,000円~で、2024年11月より発売中となっている。 また、新たな限定モデルとなる「アイコンエディション」もお披露目された。これは1907年まで遡るトライアンフの歴史的な筆記体ロゴをあしらった限定コレクションとして、個性的でアイコニックな7台の異なるモダンクラシックシリーズが設定される。こちらは12月から順次販売開始予定だ。
レスポンス 佐川健太郎