【安全性試験で5つ星】マツダMX-30、ユーロNCAPで最高評価獲得 ただし課題も
運転支援システムも評価対象
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】MX-30、ジャズ【最高評価を獲得した2台を写真で見る】 (162枚) マツダの新型電動クロスオーバーMX-30が、ユーロNCAPの安全性試験で最高評価の5つ星を獲得した。最新世代のホンダ・ジャズ(フィット)も最高点を獲得している。 MX-30は来年初頭に英国で発売予定で、2万5545ポンド(356万円)からとなっている。ユーロNCAPの評価では、フロントの安全構造とファーサイドレストが効果的であることが評価され、大人の乗員保護で91%、子供の乗員保護で87%のスコアを獲得した。 安全支援システムでは73%を獲得したが、交通弱者の衝突回避能力では68%にとどまった。ユーロNCAPは、後者のスコアを「平凡な性能」と評し、このクルマには「高度な安全機能が欠けている」と指摘している。 一方、最新世代のホンダ・ジャズは、新しい自動緊急ブレーキシステムやセンターマウント・エアバッグなど、「最新の安全装備」を備えていると称賛された。 ジャズは、大人の乗員保護で87%、子供の乗員保護で83%、交通弱者の衝突回避能力で80%、安全支援システムで76%のスコアを獲得した。 ユーロNCAPの事務局長であるマイケル・ヴァン・ラティンゲンは、今回の5つ星評価について、「ユーロNCAPの新基準が、電動モデルを含む欧州の自動車の安全装備や衝突性能に具体的な影響を与えていることを示しています」と語っている。
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