ジャッキー・チェンに憧れた令和のマッスルHERO、芸能界で筋肉伝説を築けるか?【梶原颯(前編)】
――それで体育の名門・順天堂大学に進学されたのですね。ということは、所属していた体操部も未経験から!? 「そうなんです。素人で体操部に入ったんですけど、もちろんスポーツ推薦で入ってきた選手ばかりで、未経験で入部したのは史上初だと言われました。トリッキングをずっとやっていたので、その動きを活かしたいと思って体操にしました」 ――体操部だと体も鍛えられそうですね。 「筋トレをやり始めたのはこの頃からですね。部員がみんな体を鍛えるのが好きでしたし、ジムもありましたから。まだ本格的なトレーニングというレベルではなかったですけど、このあたりからコツコツと鍛え始めました」 ――そこから芸能界を目指すようになったきっかけは? 「大学時代にスーツアクター(着ぐるみ着用で殺陣やスタントなどの演技をする俳優・スタントマン)のアルバイトをしていて、それがきっかけで芸能界に興味を持つようになりました。舞台にも出させてもらうようになって、ステージに立って自分を見せる仕事で、アクロバットなパフォーマンスが活かせるのがうれしかったです。そういうことが得意な俳優はまわりにいなかったので、自分の武器だと思いましたし、アクロバットを使った舞台をもっと経験したいと思いました。それでアクション俳優を目指すようになって、芸能界への挑戦を決めました」 (中編に続く)
取材・文/森本雄大 写真提供/梶原颯