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職場での感染どう防ぐ? 通勤電車、出張、接待、「先生はどうしていますか?」【#コロナとどう暮らす】

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BuzzFeed Japan

再び新規感染者が増え始めている新型コロナウイルス。通勤を再開する企業も増える中、東京都の小池百合子都知事は「職場内クラスターがここのところ問題になっている」と注意を呼びかけました。多くの人が毎日通う職場で起こり得る感染をどうしたら防ぐことができるのでしょうか?【BuzzFeed Japan Medical/岩永直子】 『企業のための新型コロナウイルス対策マニュアル』(東洋経済新報社)を緊急出版したばかりで、公衆衛生や産業保健を専門とする国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授の和田耕治さんにお話を伺いました。

【職場での感染対策のポイント】

1. 発熱、咳、喉の痛み、下痢があったら休む 2. 2mの距離を空ける、3密を避ける、手洗いの基本を徹底 3. 地域の流行に応じて対策に強弱をつける 4. 感染対策は一人1日100円以内 5. 出張、都道府県をまたぐ移動は感染拡大状況をみながら慎重に 6. 会議や朝礼、懇親会、接待など人が集まる機会はなるべく控えて、オンライン会議も導入 7. 無症状の従業員の検査を事業継続のために、という考えはすすめられない ※インタビューは6月27日にZoomで行い、この時点の情報に基づいている。

発熱、咳、喉の痛み、下痢 1~3日様子をみて

ーー「職場内クラスター」という新しい言葉が話題になっています。 どのように感染したのか詳しい情報がわからないのですが、職場で懇親会があったという話もあります。これまで新入社員の歓迎会などもできていないですから、この機会にと思っている職場も多いと思います。でも、特に都心は要注意な状況です。 ーー在宅勤務から通勤を再開する会社も増えていますから、感染リスクはありますね。これから職場での感染が増える可能性はありますか? 企業における感染症対策では、「特定の多数」と接するのか、「不特定の多数」と接するのかで大きく変わります。 多くのオフィスは「特定できる多数」だと思います。そういうところで一番呼びかけなくてはならないのは、「体調の悪い人は出勤を控える」ということです。これを徹底しなくてはいけません。 でも、時間が経つにつれ、だんだんこの原則も崩れてきますよね。 「体調の悪い人」とはどういう人なのかと言うと、特に、 1. 発熱 2. 咳 3. 喉の痛み 4. 下痢 という、ウイルスを排出する可能性の高い人たちです。こうした症状がある人はやはり休んでほしいのです。 ここに頭痛や倦怠感などが入ると他の病気の可能性もあるかもしれないので難しいところです。 嗅覚・味覚障害は新型コロナの感染では1割程度に出るとされています。たしかに特徴的な症状の一つといわれていますので症状があれば休んでいただくのがよいかもしれません。ただ、嗅覚・味覚障害がある人が感染力が高いかはまだわかっていません。 まずは上記4つの症状がある人は最低限休ませるように徹底しましょう。 また、その日でなくても、前日にこれらの症状があって、朝起きたら回復していたとしても、最低24時間以上は症状が再び出ないか様子をみる必要があります。 さらに気にしてほしいのは地域での感染状況です。 過去1週間に感染者がまったく出ていない地域と、東京のように一定数出ている自治体では対応も変わります。 東京や埼玉は感染者の増加が報告されています。こうした地域では症状があった場合にはより慎重に48時間か72時間ぐらい様子をみて症状がないことを確認してから出勤してほしい。 ーー熱があった場合には、下がってから72時間後に出勤ですか? そうです。流行地域で熱や咳が数日出たならば、感染している可能性がなきにしもあらずなので、完全に収まったことを確認してほしい。24時間では短いようです。 これまでのクラスターの分析でも、発熱があった人が24時間ぐらいで下がったので出勤したらまた体調が悪くなって、その後陽性が確認されたということもありました。 新型コロナでは比較的経過が長いようです。診断された場合の退院基準でも72時間程度、症状が消えた状態を条件の一つにしています。 もちろん、感染者がこの1、2週間に出ていないような地域はこの基準を当てはめる必要はありません。例えば岩手県や島根県などで同じ警戒をする必要はありません。 地域の流行の状況に応じて、対策は強弱をつけなければいけません。今は東京で作った基準をそのほかの地域に転用していますから、やや厳しくなっていることがあります。

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