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八嶋智人、小林聡美、野間口徹の顔合わせでおくる男女3人のビターなコメディ 『あなたの目』が開幕

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英国を代表する劇作家、ピーター・シェーファーが発表した2本の三人芝居。先日公演を終えた『わたしの耳』に引き続き、『あなたの目』が9月22日(火・祝)から上演中だ。 ウエンツ瑛士・趣里・岩崎う大の3人が、小さな恋をめぐる会話劇を繰り広げて好評を博した『わたしの耳』。対をなすように書かれたのがこの『あなたの目』である。物語の舞台はロンドンにある会計事務所。留守がちな妻の素行について、どうにも疑問を拭えない公認会計士の男が、探偵に妻の尾行調査を依頼する。調査結果を告げるため、事務所に現れた探偵だったが、そこに突然、妻本人が現れる。果たして、真実とは何か。近しい人の「ほんとうの姿」とは、その人の一体何を指すのかーー? そんな三人芝居を演じるのは、百戦錬磨のベテラン勢だ。バラエティ番組などで器用に立ち回る一方、いつも芝居への熱い思いをたぎらせる八嶋智人。力みも背伸びも見せない素直な存在感で、作品世界を大いに行き来する小林聡美。このところは朝ドラや刑事ドラマ、コメディからシリアスまで、実直な仕事ぶりを見せて出演作が絶えない野間口徹。この顔合わせに唸った者は少なくないはずである。実力と経験と、真摯さとコメディのセンスを併せ持つ3人だ。 演出は、俳優としても活躍する演出家・寺十吾(じつなしさとる)。90年代から劇団「tsumazuki no ishi」を主宰しながら、ありとあらゆる現場で演じ手として、あるいは作り手としての実感を積み重ねてきた。出演者も、演出家も、演劇の酸いも甘いも知り尽くした者ばかり。果たしてどんな化学変化を見せてくれるのだろうか。 9月26日(土)に行われる2ステージについては、ストリーミング配信が行われる予定だ。舞台公演は10月1日(木)まで、新国立劇場小劇場にて。 【演出家+キャスト コメント】 ●寺十吾(じつなしさとる)(上演台本・演出) ステイホームで家族と四六時中顔を合わせ、他人とはソーシャルディスタンスにリモート会議。人々の距離について今一度考えさせられる今日この頃にピッタリの作品です。「パブリック・アイ」「第三者の目」、つまり自我を忘れ、神のように「ただ見はるかす事」の出来る探偵が倦怠期の夫婦に素敵な距離感を提案するお話。最後までごゆっくり見て楽しんでやってください。 ●小林聡美(こばやしさとみ) 日常に流されてつい見過ごしてしまう、大切な人の表情や言葉の意味。それらすべて掬いあげることは難しいけれど、大切な人を真っ直ぐに見つめることのできる八嶋くん演じるジュリアンのような目を持てたらいいなと思います。そんな「あなたの目」に背中を押されて、誰もが勇気をだして新しい一歩が踏み出せたら、どんなに素敵でしょう! 言葉より黙って見つめることでうまくいくのだとすれば、今回の3人は喋りすぎましたね。でも楽しかった! ●八嶋智人(やしまのりと) このご時世に客席に来て下すった皆様ありがとうございます。このご時世だからこそ舞台にいる小林聡美さんと野間口徹くんとスタッフの皆さんありがとうございます。60年前のロンドンを舞台に書かれた戯曲にも関わらず、そしてコロナ禍であるにも関わらず、シニカルにユーモラスに僕らを魅了する物語なのは、時代が劇的に蠢く時に人の心が露呈し、「ディスタンス」ってヤツを目の当たりにするからなのでしょう。今日はそれを楽しんでくださいませ。 ●野間口徹(のまぐちとおる) 稽古前に読んでいた台本と、寺十さん演出の手にかかった世界は全く違いました。人間を知っている人と知らない人でこんなにも違うのか!? なんて浅はかだったのか、、、と思ったほど。とにかく普段からあまり声を荒げない人間なので、チャールズの怒りに向き合うのに苦労しましたが、じっくりと稽古を重ねて精度を上げてきました。オトナな3人の心の機微を、舞台上で細やかに丁寧に表現したいと思っています。 文:小川志津子

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