新型MINIクーパー・コンバーチブル上陸! 2.0Lガソリンターボ車の2グレードを設定
ビー・エム・ダブリューは10月10日、全面改良を受けたMINIクーパー・コンバーチブルを発売した。税込車両価格はスタンダードモデルのMINIクーパー・コンバーチブルCが464万円、上級のMINIクーパー・コンバーチブルSが514万円で、納車は2025年第1四半期以降の予定。 約30km/hまでなら走行中でも電動ソフトトップを開閉可能。また、ルーフを40cmだけ開くサンルーフモード機能により、気軽に開放感が得られる 新型MINIクーパー・コンバーチブルは、クーパー3ドア、クーパー5ドア、カントリーマン、そしてEV専用のエースマンに続くMINIの最新世代モデル。MINIコンバーチブルとしては2004年に誕生した初代から数えて4世代目となる。新型MINIクーパー・コンバーチブルは、「"LESS IS MORE" より少なく、より豊かに」のデザインアプローチを体現。削減を何度も繰り返したなめらかなライン、クリーンなサーフェス、バランスの取れたプロポーションを実現している。ボディサイズは全長3880×全幅1745×全高1435mmで、ホイールベースは2495mm。 採用された電動ソフトトップは、走行中に突然の天候の変化が生じた際等に、車速約30km/hまでなら車両を停止させることなく開閉することが可能。 また、ルーフを40cmだけ開くサンルーフモード機能により、気軽に開放感を得ることも可能だ。さらに、新型の電動ソフトトップには、MINIを象徴するユニオンジャックのデザインを生地に織り込んだMINI Yoursソフトトップをオプションで選択することができ、より高級に、より個性的に仕上げられる。 また、オープントップドライブの愉しさを数字で確認することができるMINIらしい機能としてオールウェイズオープンタイマーがある。ルーフを開けると、シグナルによってオールウェイズオープンタイマーが起動し、オープンで走行した1回の走行時間と累計走行時間が表示され、また、外気温もアニメーションで表示される。 エクステリアデザインはMINIのDNAを継承しつつ、新世代モデルであることを象徴するミニマルな新しいデザインに刷新。フロントマスクはアイコニックなMINIらしさを象徴する、クラシカルなフォルムのヘッドライトと複雑な八角形の輪郭をもつフロントグリル、新たなヘッドライトによって形作られている。万が一の車両横転時に展開することで後席乗員を保護するロールオーバープロテクションシステムは、ボディデザインに溶け込ませていることにより、モダンでスタイリッシュな印象を与えている。 さらに、3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャーライトやWelcome/Good-byeライトの採用など、新世代に相応しいMINIらしいギミックを新たに導入している点もトピックだ。 インテリアは完全なデジタル化が施されている。ステアリングホイールの背後に配置されていたメーターパネルは廃止され、運転に必要なすべての情報は、前方のヘッドアップディスプレイおよび円形有機ELセンターディスプレイに映し出される。様々なものを削ぎ落とし、巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現。 最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形有機ELセンターディスプレイには、直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を装備。スマートフォンを操作するような直感的な操作が可能で、メインメニューでは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作する。メーターパネルとしての機能はもちろん、AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコン、各種設定等々、すべての操作を一括して円形有機ELディスプレイで行なう。 AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新の機能、インテリジェント・パーソナル・アシスタントも標準装備。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能だ。 「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリングホイールのトークボタンを押すことで、インテリジェント・パーソナル・アシスタントが起動。ナビゲーション、電話、ラジオ、空調管理など、主要な機能を操作できる。音声操作によるコミュニケーションは、円型有機ELセンターディスプレイ上に、グラフィック、テキスト、アバターからなるアニメーションの形で表示される。 標準装備のMINIエクスペリエンスモードは、インテリアの雰囲気を一変させることが可能だ。ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させることで、光のパターンとアンビエントイルミネーション、そして新たに作られたMINIドライビングサウンドにより、インテリア全体の印象が変化する。各モードのそれぞれのデザインにはダイナミックな背景があり、好みに応じて選択可能だ。これらの新たな機能は、個性を活かす手段ともなり、例えばパーソナルモードでは、お気に入りの画像をディスプレイの背景に設定することができ、また、ビビッドモードを設定すると、流れている音楽のカバーアートの色に合わせたライトエフェクトが25色の中から自動で選定され、ダッシュボード上に投影される。 ラゲッジスペースは内側の2本のレバーを操作することで開口部を広げることができ、荷物をスムーズに積み込め、通常の位置では積込み開口部に通らない荷物でも収納することが可能となるイージーロードシステム付ラゲッジルームを装備。荷室容量は4名乗車時で215L、50:50の分割可倒機構を備える後席を倒した最大時では665Lに拡大できる。 また、車内の空気の流れを整えて車内の温度を下げ、風を遮って快適性をさらに向上させることができ、簡単に折り畳めトランクに収納が可能となるウィンドディフレクターが標準装備されている。 日本仕様はMINIクーパー・コンバーチブルCとMINIクーパー・コンバーチブルSのガソリン車2グレードを設定。いずれも2.0L直列4気筒ターボエンジンが積まれ、Cは163ps/250Nm、Sは204ps/300Nmを発揮。いずれも7速DCTを組み合わせる。トリムはいずれのグレードもClassicが標準。オプションでFavoured(税込16万4000円)が用意され、SではさらにJCW(税込42万7000円)も選べる。 最先端の先進安全機能ドライビングアシスト(アクティブクルーズコントロール/ストップ&ゴー機能付)や、レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)、レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、リヤのクロストラフィックウォーニングを標準装備。このほか、並列および縦列駐車を容易にするパーキング・アシスト機能、ペダル踏み間違い急発進抑制機能に加え、車速約35km/h以下で直前に前進したルートを最大約50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバースアシスト機能を採用。さらに、鮮明な画像によって車両の周りの状況が確認できるサラウンドビュー機能が採用されている。
MotorFan編集部