（ブルームバーグ）： 米投資ファンドのベイン・キャピタルは、世界の特殊状況に着目する投資向けに57億ドル（約8800億円）を調達した。アジアと欧州の投資向けに先に調達した33億ドルと合わせて運用される。

今回の調達には新たに設定した「グローバル・スペシャル・シチュエーションズ・ファンドⅡ」のほか、ニューメキシコ州投資評議会をはじめとする投資家からの共同投資および個別管理口座向けの資金も含まれる。

合計約90億ドルの約３分の１がすでに運用に回されていると、スペシャル・シチュエーションズ・グループのグローバル責任者バーナビー・ライオンズ氏はインタビューで述べた。

同グループではキャピタルソリューションが最も活発な分野だと同氏は述べた。キャピタルソリューションはプライベートクレジットとプライベートエクイティの中間に位置するオーダーメードの融資提供だという。

サプライチェーンの問題特定を踏まえた結果、同部門では航空分野などハードアセットにも重点を置いており、欧州のデータセンターやアジアの新興市場国にも機会を見いだしているとライオンズ氏は述べた。

原題：Bain Capital Raises $5.7 Billion for Global Special Situations（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.