ベルランゴ、リフターに続き、フィアット・ドブロも新型へ刷新 グリルレスの新顔でリフレッシュ
80台限定のローンチ・エディションも登場
「シトロエン・ベルランゴ」、「プジョー・リフター」に続き、「フィアット・ドブロ」も2024年12月5日にマイナーチェンジを受けた。ベルランゴとリフター、ドブロはステランティス傘下においてブランド違いとなる3兄弟の商用バンをベースにしたMPV(多目的車)で、いずれのモデルも2列5人乗りのショート版、3列7人乗りのロング版を設定している。 【写真13枚】シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターに続き、マイナーチェンジで新しくなったステランティス3兄弟の1台、新型「フィアット・ドブロ」の詳細画像をチェック ◆LED式ヘッドライトを標準装備 今回のマイナーチェンジでは、新たに装備されたLED式ヘッドライトにより、エクステリアはよりスタイリッシュになり、中央に配置されたブランド・ロゴは、従来の赤いエンブレムではなく、新たにレタリングされた「FIAT」ロゴに変更された。また、ボディ・サイドのプロテクターには、グロスブラック素材が採用され、精悍さを醸し出している。さらに、左ヘッドライトの横に、1980~90年代に採用されていたフィアットのロゴにインスピレーションを受けたという4本線のマークも配置された。 ◆メーターをフルデジタル化 インテリアはブラックを基調に、シルバーのアクセント・カラーがダッシュボードとドア・パネルに配されている。シートは、座面と背面にネイビーのファブリックが使われるとともに、刺繍パターンも変更。前席には、FIATロゴ入りのシルバー・ラインがアクセントとして用意されている。 メーターは7インチ・フルカラーTFTディスプレイを用いることでフルデジタル化。インパネ中央には新インフォテイメントシステムを搭載した10インチのタッチスクリーンが装着される。 ◆運転支援装置にミリ波レーダーを採用 運転支援装置もアップデート。アダプティブ・クルーズコントロールは、ミリ波レーダーが追加されたことで、性能が向上。停止後3秒以内の再発進も可能になった。高速道路などでの渋滞時の使い勝手が向上している。さらに、レーンポジショニング・アシストが新たに追加され、車線内をキープするだけでなく、右寄りや左寄りなど、ドライバーの任意の位置で車線内のポジションを選ぶことできるようになった。 また、クルーズコントロール&スピードリミッターのスイッチ位置が従来のステアリング・コラムのレバーからステアリング上に変更され、操作性の向上が図られている。 そのほか、フロント・フォグランプ、ステアリング・ホイール・ヒーター、USB-C type(ソケット2個)、スキッドプレートが加わり、安全性や快適装備、質感の向上が図られている。 ボディ・カラーは、「ヴォラーレ・ブルー」、「シネマ・ブラック」の新色2色と「ジェラート・ホワイト」の計3色展開となっている。 ◆初回限定車は固定式ガラスルーフを特別装備 また、今回のマイナーチェンジを記念して、「ローンチ・エディション」が80台限定で設定されたのもトピックスだ。5人乗りがベースで、小物収納付き固定式ガラスルーフの「マジック・トップ」を装備しているのが最大の特徴。 アメリカのオレゴン州ポートランド発の新感覚アウトドア・ブランド「POLeR」(ポーラー)とのコラボで、FIATロゴや公式キャラクター「トポ・フィアット」などがデザインされたオリジナル・アイテム、ソフトマルチ・コンテナとマルチユーティリティ・チェアもプレゼントされるのも見逃せない。ローンチ・エディションのボディ・カラーは、新色のヴォラーレ・ブルーのみとなっている。 価格は、ショート・ボディの2列5人乗りのドブロが414万円、ロング・ボディの3列7人乗りのドブロ・マキシが436万円。限定車のドブロ・ローンチ・エディションが426万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部