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コロナ禍 弔いの場の今 葬儀の簡素化加速、ウェブ中継サービスも

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南日本新聞

 読者から「新型コロナウイルスの影響で葬儀事情はどうなっているのだろう」との声が届いた。投稿者は70歳代の男性で「当事者になった場合の準備を含めて知りたい」という。葬儀社は「3密(密閉、密集、密接)」を避ける対策を取り、新しい工夫も凝らす。故人との別れの場は大きく変わりつつある。 【写真】【関連表】

 南日本新聞のご不幸広告には「葬儀告別式は昨今の状況に鑑みて家族のみで相済ませました」という案内が増えた。近年は家族葬など葬儀が簡素になる傾向が強かったが、コロナ禍で一気に加速している。  密閉された空間に一定時間、大人数が座る葬儀は「3密」の状況が生まれやすい。参列者には重症化が懸念される高齢者も多い。  出水市の7葬儀社は4月、感染の広がっていた地域からの参列を、たとえ家族であっても自粛してもらうことを申し合わせた。当時とは状況が変わった現在も継続する。神田葬祭(同市)の神田保社長は「これまで大きなトラブルはない。感染拡大の防止という点で理解してもらっている」と話す。 ■参列者制限、焼香のみ  全国葬祭業協同組合連合会は5月、葬儀運営のガイドラインを示した。(1)従来より広めの会場を使う(2)座席の間を空け、焼香の際も距離をとる(3)飲食物は大皿料理を避け、弁当にする-などが主な内容(表)。

 葬儀社は参列の人数を絞るよう遺族に提案。通夜や葬儀の時間を長く取り、焼香の時間をずらしたり、焼香のみで帰ってもらうよう促したりもしている。  参列できない人向けのサービスも始まった。吉田葬祭(鹿児島市)はウェブによる葬儀の生中継を導入した。3台前後のカメラで撮影。スマートフォンやパソコンを通して葬儀を見られる。伊地知弘幸社長は「参列者の姿や出棺の様子まで伝える。そこにいなくても同じ空間にいるように感じ、見送りをできるサービスにする」と話す。  有料の追加サービスでこれまで実施例はないが、遺族自身が無料通信アプリLINE(ライン)などを使って、葬儀の様子を撮影し伝える姿はよく目にするという。以前なら失礼な行為かもしれないが、撮影する方も、ウェブで見る方も、抵抗感は薄れつつある。  同社は部屋の広さや時間にゆとりを持って営めるよう、料金を配慮するなど、取り組みを進める。 ■業者「新しい形を一緒に考えたい」

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