工場勤めの男を億万長者へと導いた「意外な不労所得」
無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう! ● 2種類の不労所得を掛け算したら、副収入が1億5000万円に! 副収入だけで億万長者になった工場勤めの男がいます。昔ながらの「平凡な不労所得」を1つ用意して、それとは別の「意外な不労所得」を掛け算したのです。その結果、副収入が1億5000万円を超えて、今なお増えています。私も彼と同じやり方で、FIREできるほどの資産を5年で築き、50歳でセミリタイアしました。 ● 「お金に働いてもらう」という考え方に触れて開眼 彼は、12才で母親を、18才で父親を亡くし、進路を誰にも相談できずに高校卒業と同時にニートになりました。その後、彼の身を案じた民生委員の紹介で、地元岡山の工場に就職。30才で名ばかり管理職となり、月100時間を越える無給残業にも耐えてきました。 ところが、その会社がM&Aされて、上司も総取っ替えに……。「業績不振はおまえら従業員のせいだ!」とパワハラされて、めまいと頭痛と慢性胃炎で苦しむ日々が始まったのです。このままでは、クビになる以前に倒れてしまいます。住宅ローンがあるので転職にも踏み切れませんでした。 そんなとき、「お金に働いてもらう」という考え方に啓発されて開眼。全6室の中古アパートの大家になりました。副業は禁止されていなかったので、サラリーマンを続けながら個人事業主を兼務したのです。これだけなら、わりとよくある話かもしれません。 ● サラリーマンは、高収入になるほど富裕層入りできない しばらくして彼は、想定外の難題に直面しました。副収入が給料と合算された結果、所得税と社会保険料が跳ねあがり、収入の半分以上を持っていかれたのです。このとき初めて、超過累進課税という懲罰的な税制に気づきました。これでは何のために頑張ってきたのかわかりません。 私も20年前に似た経験をしていたので、彼の気持ちがよくわかります。当時の同僚は40歳で年収1500万円を超えていました。それなのに、誰もが「お金が貯まらない……」とボヤいていたのです。 源泉徴収票と通帳をにらめっこして、私も原因に気づきました。昇給分は、税金と社会保険料、そして肩書に見合った出費や交際費に化けていたのです。どんなに昇給しても絵に描いた餅で、手許にはお金が残らない。「高収入になるほど富裕層入りできない」というパラドックスが立ちはだかっていたのです。 ● 副収入が1億円も増加! 家賃収入は不労所得だと思われがちですが、物件取得までが大変です。入居者の退去は日常茶飯事なので、それなりに労力もかかります。つまり厳密には、不労所得とは言いにくい。 ところが、大家業よりも労力がかからない「意外な不労所得」があったのです。それは、「節税」と「補助金」です。 ただし、サラリーマンが手にできる「節税」と「補助金」は僅かですので、一手間かける必要があります。自分や妻など家族の誰かを法人化するのです。事務所や従業員はいりません。3時間と7万円あればできるので、賢い人は法人化して富裕層入りを果たしてきました。 彼も、法人化に踏み切りました。すると節税できただけでなく、銀行からの融資も受けやすくなって、副業の規模を一気に拡大することに成功。100戸以上の不動産を取得できて、収入が年1億円も増えたのです。 なぜ「節税」が「不労所得」になるのかというと、法人というアバターを通すだけで、手取りが倍増するからです。たとえば税率は、課税所得330万円超の個人は6割ですが、中小法人は約2割です(*1)。法人は出費を経費化できるので、格差は3倍どころではありません。個人と違って消費税もかかりません。しかも法人の3社に2社は赤字なので、零細企業は7万円の法人住民税しか払っていない。様々な出費を損金にして、節税していたのです。 私も銀行員時代に、いろいろなタイプの資産家とつきあってきましたが、富裕層の共通点は「法人のオーナー」でした。私の同僚よりも安月給なのに、羽振りのいい優雅な生活を送っていました。出費を経費化して節税したからです。 ● 5年もあれば誰でも、今の手取りを上回るようになる こんなにいいこと尽くめなのに、「副収入がないから無理」と諦めて、自分の才能と可能性に蓋をする人がなんと多いことか……。3年以上働いてきた人は、給料の3倍以上の価値を生み出してきたのですから、本当は凄い才能の持ち主です。それなのに、その才能を活かさないなんて、本当にもったいない。 もっと賢く生きましょう。人のせいにしたところで、何も変わりません。社会や誰かを批判する暇があるのなら、自分の才能を可視化するほうが、よっぽど建設的ですし、世のため人のためにもなります。 可視化は、ふせんを使うと一発です。たとえば神社の絵馬のように、ふせんに「願い事」を書いてみてください。すると、潜在意識とのコンタクトが始まり、今まで気づけなかった価値観・関心事・才能などが次々と可視化されます。それらを組み合わせれば、自分が心底「やりたいこと」までも、明確に自覚できるようになるのです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』の手順通りやれば、必ず可視化できます。 あとはそれを収益化するだけ。5年もあれば、今の手取りを上回るようになるでしょう。その過程で法人化するのです。自己流は失敗するので、成功している人を見つけて教えてもらってください。見つからなければ、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』が役に立ちます。 *1 所得税2割+住民税1割+社会保険3割=6割。社会保険料は、労使折半の建前で給料を逆算するので、実質3割。わかりやすく控除等を除外。 参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」 **本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。
坂下 仁