中国ラッキンコーヒー、年内に海外進出計画を本格始動 東南アジアと米国を中心に店舗網拡大へ
中国のコーヒーチェーン大手「瑞幸珈琲(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」が、2024年10~12月期から25年1~3月期にかけて、大規模な海外進出を計画しているという。現在の海外店舗はシンガポールの直営店38店舗のみだが、今後は東南アジアや米国を中心に海外出店を拡大する。中国のビジネスメディア「晚点(LatePost)」が報じた。 ラッキンコーヒーは23年4月、シンガポールに初の海外直営店をオープンした。ラッキンに近い人物は当時、同社はシンガポールを海外での知名度獲得とビジネスモデル確立の試金石とし、今後3~5年かけて東南アジアの近隣諸国へと店舗網を広げていく計画だと明らかにしていた。 別の関係者によると、シンガポールをはじめとする海外市場には小規模ながら優れたコーヒーチェーンも多いため、ラッキンは中国で進めた価格戦略や急拡大戦略をとらず、ブランディングに重点を置いて慎重に店舗網を拡大する方針だという。 ラッキンは中国で最も店舗数の多いコーヒーチェーンで、24年6月末時点の店舗総数は1万9961店に上る。 (36Kr Japan編集部)