【戦略価格で】キャデラックの新型セダン「CT5」日本発売 Eクラス/5シリーズの市場を狙う サイズ/内装/スペックは?
はじめに キャデラックCT5とは
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀) ゼネラルモーターズ日本法人(GMジャパン)が、アッパーミドル・セダンの新モデル「CT5」を日本発売した。 【写真】キャデラックCT5、Eクラス、アウディA6、新型アコード【アッパーミドル・セダン】 (187枚) 世界初公開は2019年春のニューヨーク・モーターショーで、CTSの後継車ということになる。 ひとつ上のクラスの「CT6」が、5.2mを超える全長を与えられた1000万円級のフラッグシップ・セダンであるのに対し、「CT5」は5m弱というサイズ。 このクラスの輸入車では戦略的な価格となる500万円台から選べる値付けで日本にやってきた。 ハンズフリーの半自動運転システムとして注目されている「スーパークルーズ」は、現時点で日本仕様には用意されていないが、標準的なADASは装備(後述)。 メルセデス・ベンツEクラス、BMW 5シリーズ、アウディA6という競合モデルに対し、キャデラックの個性はどのように評価されるだろう。
キャデラックCT5 外観
CT5の外観は、コンセプトモデル「エスカーラ」に着想を得たもの。 ファストバック・スタイルを採用したことで、パワーと性能を強くアピール。3m近いロング・ホイールベースと、引き伸ばされたサイドガラスによって、スタイリングは低く伸びやかだ。 ボディ四隅を引き締める縦基調のLEDライトと、存在感のあるメッシュグリルによって、ひと目でキャデラックであることを印象づける。 ボディサイズは、全長×全幅×全高が4925×1895×1445mm。メルセデス・ベンツEクラスと比較して、全長は15mm短く、全幅は45mmワイド、全高は10mm低い。 なお「CT5」の日本仕様は2モデルを設定。内外装のデザインと装備が異なる。 ラグジュアリー系の「CT5プラチナム」は気品のあるクロームトリムのグリル。スポーティ系の「CT5スポーツ」は精悍なブラックメッシュのグリルとなっている。
キャデラックCT5 内装
CT5のインテリアは、キャデラックらしい「ハイテク&プレミアム」の言葉にふさわしい仕上がり。 プレミアムレザーと、本物のウッドパネルが乗員を迎える。 前・後席のレッグルームは、同セグメントでトップクラスとされており、アメリカン・サルーンならではの優雅な時間を過ごせるだろう。 ドライバーの正面には、12インチのデジタル・メーターディスプレイと、カラー・ヘッドアップディスプレイを配置。 ダッシュボード中央のインフォテインメントは、視認性に優れる10インチ・タッチスクリーン、ロータリーコントローラー、スクロール機能、ハードボタンを組み合わせた直感的なインターフェイスで、スマートフォンのように操作できる。 また、ベンチレーション、シートヒーター、マッサージなどの快適装備も充実。 音源の制御とアクティブノイズ・キャンセレーション技術で実現した静粛性も上級セダンならではの拘りだ。