CL、EL、そしてECL―― 完全制覇達成のモウリーニョが涙!「私自身の歴史にも残る」「100%ロマニスタ」
「私はここに残る。噂を聞いても残りたい」
「ローマの歴史に残るだけではない、私自身の歴史にも残る」――。ピッチ上で人知れず涙を流した名将ジョゼ・モウリーニョが、その胸中を語った。 【動画】試合後の監督会見に選手たちが乱入!最後はモウリーニョも一緒に… 現地時間5月25日に開催されたヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の決勝で、ローマ(イタリア)はフェイエノールト(オランダ)と対戦。32分にジャンルカ・マンチーニのフィードから、ニコロ・ザニオーロが奪ったゴールを最後まで守り切り、接戦をモノにした。 記念すべきECL初代王者に輝いたローマは、コッパ・イタリアを制した2007-08シーズン以来のタイトルとなった。また、モウリーニョは、過去にポルトとインテルでチャンピオンズ・リーグ(CL)、マンチェスター・ユナイテッドでヨーロッパリーグ(EL)を制しており、前人未到の欧州カップ戦完全制覇を達成した。 そのポルトガル人指揮官は、現地メディア『Sky Sport』のインタビューに応じ、「今は色々なことが頭をよぎっている」と、熱い思いを明かしている。 「カンファレンスリーグは獲りたい大会だったが、進むにつれて難しくなった。プレミアリーグのチーム(レスター)を倒さなければならなかったし、最後はマルセイユを退けたフェイエノールトと対戦した。セリエAではもう少しポイントを稼げたかもしれないが、我々はこのカンファレンスリーグに多くを注いだ」 さらにモウリーニョは、これまで監督を務めてきたクラブと同様に、ローマへ並々ならぬ愛情を注いでいると述べている。 「私はロマニスタだと感じている。それは私の仕事のやり方かもしれない。私は“ポルティニタ”であり、“インテリスタ”であり、“チェルシスタ”だ。私はレアル・マドリーに恋をしている。私と家族を作り、ゴールを探し、困難な瞬間に一緒にいる全ての人の仲間だ。今までいた全てのクラブ、今日私がファンであるクラブへの敬意を込めて、私は100%ロマニスタだ。 私はここに残る。噂を聞いても残りたい。今は、誠実な人たちで構成されたオーナーシップが何をしたいのか見なければならない。誠実で真面目な人たちのプロジェクトならフォローできる。来シーズンの方向性を定めるだけだ」 セリエAでは、フランチェスコ・トッティや中田英寿を擁しての戴冠以来、21年もの間優勝から遠ざかるローマ。今回名将と共に掴んだトロフィーは、完全復活への足掛かりとなるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部