「俺の立っているところまで上がってこい!」CIMAが初代王者決定Tで対戦する気鋭の若手へ愛の檄!
26日、東京都・新宿FACEにてGLEAT『G PROWRESTLING Vol.15』が開催され、G-REX初代チャンピオン決定トーナメントが開幕した。 『GLEAT』とは、2019年にプロレスリングNOAHの親会社としての役割を終えたリデットエンターテインメントが創設した新団体。 リデットが「NOAHの中に“強さ”を強調したいと考えたときに田村潔司が出てきた」ということでNOAH時代から田村との交流が始まり、2020年にリデットがNOAHから離れたことをきっかけに田村との新団体設立に向けて始動。同年10月のプレ旗揚げ戦から数々の実験マッチや所属選手の拡充を経て2021年7月1日にTDCホールで本旗揚げ。 GLEATでは、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”と、令和の時代に新たなUWFを創るための“LIDET UWF”という2つの部門を持ち、両部門に出場する選手も存在。旗揚げから半年の間に首都圏だけでなく愛知県、福岡県、北海道、大阪府と地方での大会も行うなど精力的に活動してきた。 G PROでは、若手中心の正規軍およびCIMA率いる#STRONGHEARTSと、カリスマ的ヒールユニットであるBULK ORCHESTRAの抗争で大いに盛り上がりを見せており、団体初のシングル王座としてG-REX王座を創設。今大会から10選手参加の初代王座決定トーナメントが行われた。 この日は1回戦として、エル・リンダマンvs鬼塚一聖、田中稔vs松井大二郎、カズ・ハヤシvs飯塚優、河上隆一vs伊藤貴則の4試合が実施。 リンダマンvs鬼塚の試合では、#STRONGHEARTSの先輩であるリンダマンに対し、鬼塚が序盤から並々ならぬ気迫を見せ「俺が勝つぞ!」と雄叫びを上げてミサイルキックや強烈なチョップを猛連打。リンダマンが反撃に転じようとしても脇固めからアナコンダバイス。リンダマンはミサイルキックを狙う鬼塚を地対空ガン・スタンで撃ち落とし、ノータッチ・トペ・コンヒーロ。さらに雪崩式パワーボムや熊殺し、ジャーマン・スープレックス・ホールドと畳み掛けるが、鬼塚は裏投げからアナコンダバイス。しかし、これを丸め込みで切り返したリンダマンがクラッチを解かず高速ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて試合を決めた。 稔と松井の試合は、試合開始から松井が様子見ではない抜身のサブミッションで秒殺勝利を狙う。防戦一方の形となる稔はエスケープやダウンを重ねていく形になり、仮にUWFルールであったならあわやという展開となるものの、松井が距離をとって蹴りで沈めようとしたところを稔が組付き、電光石火のグラウンドコブラで3カウント。 カズと飯塚の試合は、テクニックと場数で勝るカズに対し、スピードと打撃の鋭さで勝る飯塚が序盤から速攻をかけていくが、カズが腹部への一点集中攻撃で飯塚のスタミナを奪った末にファイナルカット。しかし飯塚は押さえ込みに来たカズを脇固めでグラウンドに引き込み、腕固め、三角絞め、アンクルロックと変幻自在のサブミッションアーツで逆にカズのスタミナを削りきる。最後は飯塚がグルジア投げからの横三角絞めでタップを奪った。