磯野貴理子流“更年期障害の乗り越え方”「不安になるかもしれないけど、絶対終わるから」#性のギモン
わからないまま不安でいるより「更年期障害なんだ」とわかった方が安心
――ご自身にとって脳梗塞や更年期障害はどんな経験でしたか? 磯野貴理子: 良い経験でしたね。謙虚になったというか、生意気なところが少し取れた気がします。あとは感謝の気持ちがどんどん出てくるようになりました。外をスタスタ歩けるだけでも、太陽を浴びているだけでも嬉しいし、おいしいものを食べるだけで本当に幸せな気持ちになるんですよ。 ――昨今は更年期障害について友人同士でも話せるような空気になってきていますよね。 磯野貴理子: 昔はこんな話をしなかったですもんね。私はしゃべるのが好きですし、しゃべるとストレスが解消されるっていう女性も多いですから、たくさんしゃべったり相談したことがよかったのかもしれないと思います。やっぱり一人で抱え込まない方が良いと思いますね。 なかには、ちょっと機嫌が悪い女性がいると「更年期障害だから」って言う男性とか若い人もいますけど、 そういう風潮だと更年期障害について話しづらくなってしまうので、きちんと理解してほしいですね。 ――職場とかでも「今、自分はこんな症状が出やすい」とか「こういったモードになることがあるけど、怒っているわけではない」ということが気軽に話せるようになると、楽になるかもしれませんね。 磯野貴理子: 症状を理解してもらえなくて会社をクビになった人がいるという話を聞いたときは、本当に悲しくなりました。職場でも更年期障害の話を気軽にできて、受け入れてもらえる世の中になったらすごいですね。 ――若いうちから、ある程度更年期障害について知っておいた方が良いと思いますか? 磯野貴理子: そうですね。「ちょっといつもの私じゃないな」と思ったら、一度疑ってみるのも良いかもしれません。何かわからないまま不安でいるより、「更年期障害なんだ」ってわかったら少し安心できる。更年期障害ってどんなものなんだろうというくらいは知っておいた方がいいかもしれないですね。 ----- 磯野貴理子 1964年、三重県出身タレント、女優。1987年~1992年まで、お笑いアイドルグループ「チャイルズ」として活動。フジテレビ「森田一義アワー 笑っていいとも!」に初代いいとも少女隊としてレギュラー出演。グループ解散後は、軽妙なトークとユーモアのあるキャラクターでバラエティー番組やドラマなど多方面で活躍。2014年には脳梗塞を発症し一時休業したが、1カ月半の入院とリハビリを経て復帰した。 文:清永優花子 (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました) 「#性のギモン」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の1つです。人間関係やからだの悩みなど、さまざまな視点から「性」について、そして性教育について取り上げます。子どもから大人まで関わる性のこと、一緒に考えてみませんか。