目は離せないけど憧れてはいない……!?田中みな実が「独身アラサー女子の理想」でない理由
局アナから時代の「顔」に
新型コロナに始まり新型コロナで終わろうとしている2020年。独身30代にこの1年を振り返った印象を聞くと「第一線で活躍している人がやたら結婚したなっていう感じがする」という声が多いです。山本美月さん、成海璃子さん、石原さとみさん、そして戸田恵梨香さん……と、同世代の方々だけでもそうそうたる顔ぶれです。前年10月に結婚を発表したのち『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)で大ヒットを打ち出した多部未華子さんも含め、主役級女優さんの立て続けの結婚は「仕事が忙しい、仕事が楽しい、タイミングがみつからないとかっていうのは、結婚できない理由にならないんだな」を痛感させられた「事件」でもありました。 自分自身、新型コロナという非常事態が「自分にとって本当に大切なものを気づかせてくれる期間になった」という実感があるだけに「同世代の芸能人だけでなく、リアル友だちもどんどん結婚していった。なのに自分は未だに“大事な人”が見えない。もはや“見える”自信がない」と我が身を憂う声も上がっています。 そんな中、独身でもっとも注目を浴びていたアラサー女性芸能人といえば、間違いなく田中みな実さんでしょう。 前年末に発売された写真集は発売1か月で50万部を突破。最終的には60万部超えとも言われ、2020年の写真集売り上げ第1位、歴代でみても宮沢りえさん、菅野美穂さんに次ぐ売り上げという業界的快挙には度肝を抜かれました。しかも、購入層は、同世代の女性が多いらしい。それはつまり、「好き」ということですよね。しかし、実際に聞いてみると「違う」「別に」という声が圧倒的。どういうことでしょうか。
2020年、田中みな実がアラサー女子に「ウケた」理由
失礼を承知で言えば、田中みな実さんは、局アナ時代、知名度はありながらも「好感度が高い」というポジションではなかったです。そして、フリー転身後も、それは継続していた気がします。男性がどう思っていたかはわからないですが、当時、田中さんがやっていた「狙ったブリッ子キャラ」は、同世代女子からすると「完全にすべって」いて、「おもしろくもなんともない」し、むしろイラっとするものだったからです。 「男性にコビを売るような女はクズ」と思っているフェミニズムタイプはストレートに存在を否定し、いわゆる「港区女子系」のモテに命をかけていた女子たちも「自分たちが小バカにされているようで不愉快」だから「常に視界から消している」と言っていました。その中のひとりは「合コンとかパーティで、男性から“田中みな実に似てるね ” って言われたら食い気味で“誰それ?知らない” って返す」と苦笑いしていました。 女子はマウントを取られるのが世界でいちばん大嫌いで、あらゆる事象に対して「これはマウントか、そうでないか」を瞬時に判断して扱い方と態度を決めるもの。当時、田中さんは、確実に「受け入れない」側に振り分けられていたのです。 田中さんが同世代の女性に受け入れられるようになったのは、ここ1~2年、病みキャラを強めに出し始めたころからです。 トークバラエティ番組などでみせた恋愛こじられ的な腹割りに、港区女子的には「あんなに過去の男に未練タラタラな話をし続けていたら絶対にモテない」と「自分の敵じゃない認定」し、フェミニズムタイプは「男からの自立」を感じ、恋愛こじらせ系と婚活疲労派からは共感を得た。つまり、「マウントを取られていないと認識できたこと」、これが田中みな実さんがアラサー女子に「ウケた」理由ではないかと勘繰っています。 それゆえに、本人たちは、「だから、“好き” とは違う」「憧れてはいない」と口を揃えるのですが、実際、田中みな実さんは「美のお手本」として美容雑誌にひっぱりダコ。SNSでは「田中みな実さんがおすすめしてた化粧品買った」などの投稿が溢れ、「みな実売れ」なる言葉も生まれています。好きじゃない人をマネたいとは思わないでしょう? つまり「好き」ってことじゃないでしょうか。そこには、「“田中みな実に憧れている”と絶対に言いたくない」アラサー女子の闇があったのでした。続編では、働く独身アラサーの意見を引き続き紹介します。続編に続きます。