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あおり運転許しません!厳罰化始まる 千葉県警も捜査、取り締まり強化

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千葉日報オンライン

 改正道交法が30日に施行され「あおり運転」の厳罰化が始まった。これまで直接取り締まる規定はなかったが、同法では重大事故につながりかねない悪質な妨害運転を10項目で示している。千葉県警は対象となる行為や罰則内容の周知を図るとともに「あおり運転があれば厳正に捜査し、しっかりと取り締まる」として改めて対策を強化する。  あおり運転は今まで厳密に定義されていなかった。一方、県警は近年の社会的関心の高まりを背景に「車間距離不保持」「進路変更禁止」「追い越し」などの違反をあおり運転と捉え、取り締まりを強化してきた。同法では、これらに加えて「急ブレーキ禁止」や「高速自動車国道等駐停車」などの計10項目の違反が罰則の対象となる。  県警交通指導課の担当者は「これまで危険な妨害運転があっても暴行罪など刑法を基に捜査していた」と説明。今後も警察官が違反を現認したり、ドライブレコーダーの映像を証拠としたりして捜査するとみられるが、「直接的に処罰する法律ができ、取り締まりを円滑にできる」(担当者)という。  あおり運転の罰則は飲酒運転と同じで、交通の危険を生じさせる恐れがある場合は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科される。著しい危険が生じれば「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」となる。免許は即取り消しで再取得できない欠格期間は最大3年となる。  同課によると、今年1~5月のあおり運転の取り締まりは766件(前年同期比236件増)。しかし、これら全てが厳罰化の対象となるわけではないという。担当者は「故意と過失の見極めも重要になってくる」と今後の課題を示した。  厳罰化開始を受け、常磐道下り線の友部サービスエリア(茨城県笠間市)に立ち寄った野田市の会社員、橋本章さん(58)は「法律があれば悪質な運転の抑止力になる」と厳罰化に理解を示しつつ「妨害するつもりだったと、どう判断するのか」と不安も口にした。  自転車によるあおり運転も30日から危険行為に規定された。他の車両を妨害する目的で逆走して進路をふさいだり、ベルをしつこく鳴らしたりする行為などが想定される。県警の今年1~5月の取り締まりでも、339件と前年同期から130件増えており対策強化が求められていた。  県警は今後、あおり運転厳罰化について周知を進めていく。ただ、新型コロナウイルスの影響で大規模なイベントを開けないため、7月の夏の交通安全運動に合わせるなどして啓発活動を行う。交通安全対策を担う交通総務課の担当者は「特に今は外出自粛明けで気の緩みが出てきているように感じる。(施行後も)ドライバーに緊張感を持ってもらえるよう活動していく」と話した。

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