佐々木憂流迦が中邑真輔戦を前にして「苦しんでます」「葛藤から抜けた先はたぎるんじゃないですか」【週刊プロレス】
「真輔さんがごちそうだな思うような状態にはもっていきたい」
――どうすればいいのか悩んでいる? 憂流迦「悩んでるというか、やることは決まってて、だからこそ、今、心が敏感になっちゃってて情緒が安定しないっていうのはありますね」 ――それは中邑のYouTubeがきっかけ? それとも前から考えていた? 憂流迦「前から考えてたけど、焦りはメッチャあります。あのインタビュー見てもそうだし。間に合うのかってスゲー思います。間に合わせますけど」 ――心を解放したら、試合の内容が変わってくる? それともプロレスラーとしての立ち振る舞いが変わる? 憂流迦「全部変わるんじゃないですか。全部変わるような気がします」 ――1月1日初めて出る? 憂流迦「その前に出したいとは思いますけど、果たしてどこまで出せるのか」 ――大先輩の中邑に対して怒りやナメんなという気持ちはある? 憂流迦「怒り…オレはずっと思ってるんですけど、先輩とか尊敬してるとか関係ない。ただボクは心がグワッて動くことはあんまりない。格闘技、闘いにおいては動きますけど、日常においてはそういうことを言われても何も思わない。でも、最近は感じてきてて、今も話してて心が動いてるんですけど(笑)。だから、ふざけんなとかうるさいとか負の感情が出たら受け入れるでしょうね。それがもしかしたら当日かもしれないし、顔を見た時かもしれないし。受け入れる準備はできてますね。そこは先輩後輩関係ない。ムカつくものはムカつくじゃないですか」 ――今までムカつくことはあった? 憂流迦「あんまりないな。全然ないな」 ――MMAで負けるとムカつきますか? 憂流迦「ムカつくというか、自分が悪いなって思っちゃうんで。あそことここを直そうって。けっこうどこか1個冷静でいちゃう部分があって、これが弊害でいらない部分だと思ってるんで、今」 ――プロレスでもうまくいかないのは自分のせい? 憂流迦「その解釈も正しいけど、ムカついた時に100%ムカつくってしたい、今は。だから疲弊します。疲れる。なるべく心はむき出しでいたいですね」 ――対抗したい部分は? 憂流迦「何ができるっていうのはその証明は試合でしかできない。そうだね…。そこだけの部分だけじゃない気がする。なんか今、言葉にしなきゃいけないんだけど、言葉にしたくない気持ちもすごくあって。なんか安易になっちゃう、言葉にすると。難しいですね。言葉にしなきゃいけないんですけど、もう完全に試合を見てほしい。試合で中邑真輔に全部ぶつけます。いつもスラスラ言葉にするんですけど、逆にあんまりスラスラ言えないな」 ――「ぶっ倒す」とかよくあるフレーズでは臨めない? 憂流迦「臨めないですよ。だって、ぶっ倒します!ってだけじゃないですもんね」 ――この場を設けられたのも苦しい? 憂流迦「本当に申し訳ないですけど、マジでそうなんですよ(笑)。先日、NOAH TIMEの撮影がありまして、マジでイヤで(笑)。もういいよって思ってたんです。でも、1月1日、いろんな人たちに来てほしいって気持ちはメチャクチャあるし。ただ真輔さんの前に立つことにすごく集中したいというか、浸かりたい気持ちが強いんですよね。それ以外のことに関して、心が動いてしまうことが今苦しいですね。でも、きっと真輔さんがごちそうだな思うような状態にはもっていきたいです」 ――MMA、プロレス含めて、こういう謎かけを受けることはあった? 憂流迦「あんまりないですね」 ――中邑真輔vsグレート・ムタで見た時のようなアートを自分vs中邑で描けるのかという不安は? 憂流迦「ムタvs真輔と同じのはできない。今の自分ではたぶん無理でしょう。でも、目標にはしてます。ボクの心が動いたみたいなことをしたいのは目標だけど、1月1日がそうなるかどうかは全然考えてない。それよりも自分自身やることをやらなきゃいけないんで。集中する方が大事ですよね。ホント心の部分をちゃんと納得いくところまでもっていければ、メチャクチャ強くてメチャクチャいいごちそうになると思います」 ――複雑な心境を簡単な言葉でお願いします。 憂流迦「無理でしょう(笑)。葛藤かな。葛藤が一番合ってるかもしれないですね。葛藤から抜けた先はたぎるんじゃないですか。たぎるっていうのはああなるのかな」 ――中邑もたぎるまでキャリアをかなり積み重ねました。 憂流迦「まだたぎるってワードがなかったじゃないですか。そこにたどり着くまで葛藤がすごかったでしょうね、葛藤が」 ――たぎるという言葉を生み出した。 憂流迦「メチャクチャ的を射てますよね。この葛藤の先に何があるのか、ですよね」 ――1年前にはプロレスでここまで葛藤すると思ってた? 憂流迦「思ってないですね。楽しい気持ちばっかりでした」 ――プロレスって何ですかね。 憂流迦「ウソがきかないんじゃないですか。ウソって言い方はよくないけど。いろんなレスラーがいるし、いろんな求めてることがあるし、正解なんかないけど、ボクが望むところはそこですね。どういうふうに見る側が受け取るか知らないけど」 ――持ち味の打撃、投げ、グラウンドのコンビネーションで勝ちにいくスタイルは心の準備が伴うともう1ランク上になる? 憂流迦「そこに対してはマジでわからない。だって冷静でいなきゃいけなかったところじゃないですか。爆発していきすぎたら、総合格闘技はダメじゃないですか。そこはむずいですね。でもあんまり考えてないですね。もう体に任せちゃおうと思ってますね」 ――気持ちと技術がシンクロするのか? 憂流迦「体にしみついてるものなんで、技術は。う~ん…むずいですね。全部、ペン!ってされそうだな」 ――今までの価値観がぶっ壊されるぐらいのプロレスラーを目指すと言っていたが? 憂流迦「簡単に言えば、本当にすごいなってこと。本当にすごいと思う時って心が感動してしまう。ボクはプロレスにそう思ったんで。それは常々目指すところ。今はそういうのもあんま考えてないですけど」 ――今の中邑は敵? それとも超えるべき壁? 憂流迦「中邑真輔は中邑真輔ですね。超えたい気持ちはあるけど、敵というか、相手という認識もあるし。敵で絶対にぶっ潰してやるって気持ちではない。でも、しっかりと勝ちにいく。そういった意味じゃ、今、中邑真輔が考える佐々木憂流迦を超えたいですよね」 NOAH1・1日本武道館大会のチケットは絶賛発売中。アリーナS席は残りわずか。大会詳細はNOAH公式サイト(https://www.noah.co.jp/)にて要確認。 大会は「ABEMA PPV」にて全試合独占生中継。PPVのURLはhttps://abe.ma/48OURmB
週刊プロレス編集部