「におい刑事(デカ)」が警告!冬なのに“なんかクサい”家に発生している意外な原因
大掃除で家中をきれいにしたはずなのに、お風呂場や洗面台などの水まわり、または冷蔵庫の中や保存している食材に、気づけばポツポツと、何やら気になるカラフルな色の点々が……。 【画像】「におい刑事(デカ)」が警告!冬なのに“なんかクサい”家に発生している意外な原因 「最近の住宅は、冬もカビが発生しやすい状況になりがちです」と指摘するのは、あらゆる悪臭の原因を突き止める臭気のスペシャリストで、「におい刑事(デカ)」としても活躍中の松林宏治さん。 冬なのになんか家がクサい……もしかするとその原因は、カビにあるのかもしれませんよ。 (取材・文/みらいハウス 渡部郁子) 話を聞いた人… 松林宏治さん 株式会社共生エアテクノ 代表取締役。国家資格である「臭気判定士」の資格を持ち、あらゆる悪臭に対応。悪臭の原因を突き止める「におい刑事(デカ)」として活躍中。
冬はカビと無縁な季節……じゃ、ありません!
空気が乾燥する冬はカビと無縁な季節と考えがちですが、松林さんいわく、住宅事情の変化に伴い冬でもカビ対策が必要なケースも増えているそうです。 「いまは高気密・高断熱の家が増えてきました。これにより、暖かい部屋と外気の温度差が生じ、窓やサッシに結露が発生しやすい状況を生み出しています。また、乾燥対策に使う加湿器が、さらなる結露を発生させる原因になっているケースも。建築基準法では、24時間換気システムの設置が義務づけられていますので、高気密・高断熱の家であっても、しっかり換気をすれば問題ないのですが、家の中の換気が不足していると、冬でもカビが発生しやすい原因をつくってしまうことになるのです」 さらに、加湿器を使用していない場合や、結露などに注意していても、まったく別のところにカビが発生することもあるそうです。 「カビは食材、洗剤、石けん、皮脂、埃などを栄養源にします。こういった汚れをきちんと取り除くこと。カビの好む温度や湿度を保たないこと。風呂場などは、最後にシャワーで洗い流し、しっかり換気をすることで、カビの発生を防ぐことができます。また、初期段階のカビは掃除をすれば除去できますが、カビの発生しない条件を整えない限り、何度掃除しても生えてきます。そして、発生したカビを放っておくと、菌がどんどん奥に入り込み、洗っても色素が取れなくなってしまいます。カビは、発生した初期段階で徹底的に対処することが必要なんです」