『鬼滅の刃』実は炭治郎よりすごい?鬼殺隊を代表する「天才」たちのズバ抜けた“能力”
吾峠呼世晴氏の漫画を原作としたアニメ『鬼滅の刃』。12月9日に、物語の最終章を描く映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の特報第2弾が公開され、2025年に同映画が公開されることも発表された。2020年5月に『週刊少年ジャンプ』での連載を終えた同作だが、その人気と勢いはまだまだ続いていきそうだ。 ■【動画】「緊張感高まる!」2025年公開決定『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』第2弾特報 『鬼滅の刃』には人並外れた強さを持つキャラが多く、主人公の竈門炭治郎をはじめ、彼らの努力の過程も作中できちんと描かれているのが特徴だ。しかし、誰も彼もが努力型のキャラクターというわけではない。『鬼滅』の中には、実はずば抜けた能力を持つ「天才」が数人いるのだ。
■他キャラも才能を認める「天才」たち
たとえば、作中でも登場人物から「天才」であることが言及されていたのが霞柱の時透無一郎。 彼は鬼殺隊に入り、剣術未経験の状態から刀を握ってたった2か月で柱まで昇格したという天才剣士だ。その実力は柱も認めるところで、吾峠氏による裏設定などが書かれた公式ファンブックでは炎柱の煉獄杏寿郎が、「同じ歳の頃の自分より才覚がある!若いのに頑張ってえらい!」と太鼓判を押すセリフが記されている。 そもそも無一郎が鬼殺隊に入ったきっかけは、両親を失い双子の兄・有一郎と2人で暮らしていたところを鬼に襲われ、兄を亡くしたため。このときの無一郎は11歳で、これまで一度も戦ったことがないにも関わらず、兄に致命傷を与えた鬼を倒すために、我を忘れて斧や薪など目の前にあるものを武器に一晩中戦っていた。 11歳にして天涯孤独となってしまった無一郎。その後は自身の体の包帯も取れない内から血反吐を吐くほどに自分を鍛え、今の地位についたようだ。努力できるのも才能のうちだと考えられるが、幼い身が背負うには過酷すぎる運命だ。 なお、アニメ『柱稽古編』第四話では、14歳の年齢に相応しい無一郎の笑顔が描かれるオリジナルシーンがあり、感動したファンも多いことだろう。一方で、もしかしたら彼には刀を握らない別の人生もあったのでは、と思うと胸が痛むシーンでもあった。 同じく鬼殺隊の恋柱・甘露寺蜜璃も変わった経歴があり、天才としかいえない人物だ。鬼殺隊への志願理由は、身近な人を鬼に殺されたからというものが多い中、彼女の入隊理由には鬼は一切関係がない。 もともと筋肉の密度が常人の8倍あるという特殊な肉体で生まれた蜜璃。そして好物の桜餅の食べ過ぎで、髪色は桜色と緑色という奇抜な色に変わってしまった。それらが原因でお見合いに失敗した過去があり、以降髪を黒く染め、自分に力があることを隠して生きてきた。 しかし自分はこのままでいいのかと自問したとき、自分が自分らしくいられる場所や、自分の力を生かして人の役に立ちたいと鬼殺隊を志願したのだ。 本編では、鬼殺隊に入った理由を炭治郎に尋ねられて「添い遂げる殿方を見つけるためなの!!」と語っている。過酷な環境でみんなが命をかけている鬼殺隊には不釣り合いな理由であるように思えるが、その言葉の裏には彼女なりの信念があるのだ。 さて、蜜璃は刀も持ったことない状態で産屋敷から「君は神様から特別に愛された人なんだよ」と才能を見抜かれ、実際に柱まで駆け上がった。厳しいと評判の煉獄の元でも継子として立派に職務についていたようだ。 作中の描写や公式ファンブックの情報によると、実家は養蜂をしており裕福で、現在の東京都港区出身。それでいて力も強く顔もかわいらしい……となると、舞台が大正時代ではなく現代なら、万人から羨ましがられてもおかしくない女性だっただろう。暗い顔のメンバーが多い中、いつも天真爛漫な蜜璃の顔は見ているだけで元気になれる。 今思えば、無一郎と蜜璃が活躍する「刀鍛冶の里編」はまさに、若き天才の柱たちの物語だったのかもしれない。