»»Part2 製薬会社サバイバル アステラス製薬と第一三共が統合する日
<2018年6月16日号> 「武田(薬品工業)のやることに興味はない。規模を追うM&Aをしない方針は変わらない」(アステラス製薬の安川健司社長) 「武田にはがんばってもらいたい」(第一三共の眞鍋淳社長) これは4月に開かれた国内2位のアステラス製薬と3位の第一三共の決算説明会で、武田の買収をどう考えるかと聞かれた際の両社首脳の発言だ。熾烈な競争下にある中での危機感の乏しさに、「武田を応援している場合ではないだろう」と市場関係者からは厳しい批判も聞こえる。
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大西 富士男 :東洋経済 記者