「安定性と強力なドライバーラインアップ」熾烈さを増す中団争いでRBはどうなる? 専門メディアが予想! 6位の座を勝ち取るのは…
F1は今週末のラスベガス・グランプリから今季最後のトリプルヘッダーに突入するが、このラスト3レースには様々な興味が含まれている。 【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介! ドライバー、コンストラクター両チャンピオンシップの王座の行方がどうなるのかは最大の注目点だろうが、ここにきて熾烈さを増している中団勢のトップ争いも決して見逃せない。6位アルピーヌ、7位ハース、8位ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の通算獲得ポイントは、順に49、46、44と極めて僅差であり、この争いがいかなる結末を迎えるのかは非常に興味深い。 シーズン序盤は「VCARB01」と角田裕毅の安定したパフォーマンスによってRBが6位の座をキープしてきたが、ハースは中盤に入って上昇してポジションを奪取。アルピーヌは苦しいシーズンを過ごしてきたが、ブラジル・グランプリで雨を味方につけてダブル表彰台を果たし、大量35ポイントを獲得して一気に6位に浮上してみせた。 こうして団子状態で最終決戦に臨むことになった3チーム。残り3戦では目まぐるしく順位が入れ替わる可能性もあり、最終的な結果を予想するのは簡単ではないが、英国のモータースポーツ専門サイト『MOTORSPORT WEEK』は複数の編集者、記者によって展望を行なっている。 この中でRBに言及したものに限って紹介すると、テイラー・ポウリング編集長は「中団勢で最も強力なパッケージを持つのはハースであると考えざるを得ないが、RBも無視できない。イタリア・ファエンツァを拠点とするこのチームは、最近のアップデートで初期の問題を克服している」との見解を示したが、「ラスベガスでの混乱が戦いに大きな影響を与える可能性がある」と付け加えた。 F1レポーターのハリー・ウィットフィールド氏は、「RBについては、ブラジルGPの予選で速さを見せたことや、角田が7位でフィニッシュしたことを忘れてはならないが、過去7戦中2戦でしかポイントを獲得していないのは十分ではない。最近のRBはハースに遅れを取っており、再び中団の最強チームに返り咲く可能性は低い」と厳しく評し、6位の座を勝ち取るのはハースであると予想した。 対して、同じくF1レポーターのジェームズ・フィリップ氏は、「シーズン終了時に6位となっているのはRBだと予測している。このところの困難な時期にもかかわらず、RBは安定性と強力なドライバーラインアップに支えられている。これはライバルチームには欠けている要素だ」と、今回予想した6人の有識者の中で、唯一このイタリア籍チームを推している。 ちなみに同氏は、RBのライバルについては「ハースは安定したニコ・ヒュルケンベルクを擁しているが、ケビン・マグヌッセンは芳しくない成績により、今季限りでの離脱が決定している状態だ。一方、アルピーヌはエステバン・オコンとピエール・ガスリーという2人の優勝経験者を擁しているものの、不安定で物足りない車に足を引っ張られている。インテルラゴスでのダブル表彰台で6位にジャンプアップしたものの、ライバルたちが立て直しを図る中で後退していくだろう」と、厳しい展望を示した。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- 角田裕毅が「危うく帰国させられるところだった」とアメリカ入国に“2、3時間拘束”されたトラブルを明かす【F1ラスベガスGP】
- 角田裕毅が“11番目のチーム”のドライバーになる可能性も?2026年からF1に新規チームが参戦か。アンドレッティ退任で事態が進展と海外メディア報道
- 角田裕毅、「ダウンフォースを確保しつつ空気抵抗を抑える必要がある」ラスベガスGPの難しさを指摘! 専門メディアは「ポイント獲得は簡単ではない」【F1】
- 【F1】角田裕毅はやはり昇格レースでは不利の立場に!? レッドブルの内情に識者が言及「ホンダから送り込まれた選手と見られていた可能性も」
- 「予選での彼はまさに主役」 F1公式サイトが角田裕毅を「感銘を与えたドライバー」のひとりに選定! RBにも「今季最も多くの成果を得た」との賛辞