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「いろんな人間模様を見られて、次回作のテーマが決まった」『ワニ』作者が語る、あの100日間

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新R25

更新を重ねるごとにファンを増やし、誰もがTwitterで19時の更新を待つようになっていた『100日後に死ぬワニ』。 ワニくんを友だちのように慕う読者も多く、あたたかい目で100日間見守られてきましたが、最終話が更新されたあとに訪れたのは、バッシングの嵐。 いろんな意味で悲しい結末を迎えた『100ワニ』でしたが、そろそろ、何が起きていたのかを知りたい…と思う読者も多いはず。 ということで、作者・きくちゆうきさんにお話を聞いてきました。 〈聞き手=ほしゆき〉

連載から100日経つけど、みんな覚えてる?

ほし: きくちさん、顔出しNGかと思っていたのでお会いできてうれしいです!よろしくお願いします。 きくちさん: よろしくお願いします。 ほし: 『100日後に死ぬワニ』の連載が終わったのが、2020年3月20日でしたよね。 もうワニくんが死んでから100日以上経ってる… きくちさん: そうですね、6月28日でちょうど100日でした。 ほし: きくちさんは、なぜあのような、「死」をテーマにした漫画を描こうと思ったんですか? きくちさん: 終わりが来ることを意識したら、日々を大切しようと思えたり、他人に優しくなったりできると思うんです。 「死」に触れることで、「生き方」を少しだけ考えてみる。そんなきっかけを伝えられたらいいなと思っていました。 ポップだけど「死」を常に意識できるようになる方法を考えて、ああいった漫画になりました。 ほし: たしかに、好きな人に告白できないワニくんを見て、「あと○日しかないのに!」って思ってました。ふだんの自分の生活でもそういう意識を少し持てるようになったかもしれません。 きくちさんのなかでは、そもそも「死」が重要なテーマなんでしょうか? きくちさん: そうですね…結構重要かもしれません。 ほし: 最終話、いつも更新されている19時を10分以上すぎても更新されなかったので、ネットがざわざわしましたよね。 あれは何があったんですか…? きくちさん: 本当は、10分だけ遅らせる予定でした。 でも思った以上に皆さんがいろんなラストを想像して盛り上がってくれてたので、もう10分遅らせることにしました(笑)。 ほし: 更新を遅らせることには、どんな意図があったんですか? きくちさん: ワニを待っているネズミたちと、読者が同じ目線になってほしかったんです。 ほし: なるほど、ネズミくんたちと読者の感情をリンクさせたかったってことか。 きくちさん: だから最終話の1コマ目は、「おせえな」って台詞からはじめました。 ほし: 私も更新を待っていたうちのひとりでしたが、あの20分はすごく奇妙な感覚でした。みんな、ワニくんが死ぬのを待ってた。 「死ぬ姿を見たい」って感情が自分にあるのか、と思って… きくちさん: みなさん、友だちみたいにワニの日常を見守っていてくれたじゃないですか。 でも、一般的には「死なないこと」がハッピーエンドとされるけれど、『100ワニ』ではそうとも言い切れないですよね。 ほし: 友だちみたいに思っていたのに、死ななかったらガッカリしちゃうって、不思議ですね。 きくちさん: そうですね。あの20分でそういう矛盾を感じていただけていたのなら、やった意味があったなと思います。 結末は最初から決めていて、変えるつもりはなかったんですけど、みなさんがいろんなラストを想像してくれていたので、そのハードルを超えたいって感情と日々葛藤してました。

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