「羽根とフンのにおいで生活環境は最悪」駅前のムクドリの大群に頭抱える住民たち 夜まで続く鳴き声の大きさは“ゲーセンと同レベル” 追い払っても駅の別出口の方へ...そこで市が苦渋の決断
駅の西口側に居ついているムクドリ。草津市が今年の夏に追い払いを行ったところ、今度は駅の東側へと移動してしまったのです。駅の東側にある不動産会社に話を聞きました。 (ミニミニ南草津店 尾上悟宇店長)「今年、急に来たっていう感じですね。うちの店がある駅の東側は今までは全然いなかったんです」 突然、ムクドリがやってきたため、近くのマンションの入居者やテナントから対策を求める相談が相次いだといいます。 そこで市は、今度は駅の東側で対策を実施。東側から追い払うことができましたが、ムクドリが向かった先は、もといた駅の西側でした。まさにいたちごっこです。
ムクドリと戦い続けて「20年」の街も
終わらないムクドリ対策に頭を悩ませているのは草津市だけではありません。奈良市では20年ほど前からムクドリとの戦いを続けてきました。天敵のハヤブサの模型を木の上に設置したり、ムクドリの悲鳴を録音したテープを流したり…。やけくその「木にキック作戦」も。 そして2022年には、学校から借りてきた拍子木を鳴らすという原始的な対策も展開。ただ、いずれも一時的に効果はあったものの結局、ムクドリは戻ってきてしまっていました。
「けやき通り」のけやきを剪定…苦渋の決断
一筋縄ではいかないムクドリ対策。草津市は新たな対策に乗り出すことを決めました。けやき通りの象徴であるけやきの枝を落とすという苦渋の決断をしたのです。 まずは一部の木について枝の剪定を行い、結果が出なければ、最悪、全ての木を伐採することも検討しているといいます。 (草津市道路課 孫本翔太郎さん)「ムクドリがねぐらにしていたけやきの木を剪定して、物理的にとまれなくすることで、南草津駅周辺のムクドリの全体数を減らせるのではないかという期待を持っています。いろいろな方法を模索しながら対策していきたいと思っております」 市民たちの生活環境を守るため、草津市のムクドリとの戦いは続きます。 (2024年11月4日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『発掘!憤マン』より)