医師が解説!「ヒアルロン酸」の保湿効果を高めるカギは、バスルームでつけることだった
ヒアルロン酸は私たちの99.9%がスキンケアルーティンに取り入れていると思う成分だけれど、だからといって、みんなが正しいつけ方をしているとは限らない。 【画像】エイジングケアの味方、レチノール配合コスメ10 ヒアルロン酸は肌にふっくらとハリを持たせ、小ジワを目立たなくし、乾燥のサインを低減する効果で定番成分になっているけれど、それは「適切に使えば」の話だ。 ヒアルロン酸は空気中の水分を取り込んで肌に与え、「重さにすると1000倍の水分を吸い上げる」というフレーズを読んだことがあるだろう。しかし、それは住んでいる環境により、そもそも空気中にあまり水分がない可能性もあるのだ。 だから、空気中から水分を吸い上げられない場合は、肌から吸い上げることになる。大きなストローが肌から水分を全部すすり、表面に持ってくる図を想像してみて。肌は心地いいかもしれないけれど、実は求めていた効果とは逆のことが起こっている。 エステティシャン@bauerbeauty. のTikTokを見た。彼女は動画で、シャワールームにヒアルロン酸をキープしておいて、シャワーの中にいて経表皮水分蒸発と闘いながら、濡れた肌につけなくてはいけないと主張している。
経表皮水分蒸発って?
そこで、私は信頼している皮膚科医ジャスティン・クルック医師を訪ね、このヒアルロン酸に関する混乱をついに解決した。 「経表皮水分蒸発(TEWL)とは、水分が表皮を通って真皮層から移動し、肌表面から蒸発して、水分が失われてしまうことです」と、クルック医師は説明。 複雑だけど、彼女が言うには「この過程は肌によって自然に調節されていますが、皮膚炎など特定の肌状態や、低湿度やスキンケア製品など外的要因によって肌のバリアが影響を受けることがあるのです」とのこと。 基本的に、ハリと潤いのある肌を求め、TEWLを減らしたいなら、いくつか方法があるとクルック医師はアドバイスする。 「ひとつは、ヒアルロン酸など保湿成分をつけることです。保湿成分は、十分な湿度があれば空気中から、低湿度の環境では真皮層の下層から、潤いを引き寄せるのを助けます」