樊振東がW杯3連覇 張本智和は3位<卓球・男子W杯最終日総括>
<ITTF 男子ワールドカップ 2020年11月13日~15日> 15日、中国威海市で行われている男子ワールドカップは準決勝と3位決定戦・決勝が行われ、3日間の全日程を終えた。優勝は樊振東(ファンジェンドン・中国)。3年連続4回目のW杯優勝を果たした。2位には同じく中国の馬龍(マロン)が入り、国際大会の再開初戦でも中国が強さを見せた。 【写真】国際大会の再開初戦を3位で終えた張本智和 最終日に残っていた日本の張本智和(木下グループ)は3位決定戦で張禹珍(チャンウジン・韓国)を下して3位入賞を果たした。
白熱の決勝を制した樊振東 W杯3連覇
決勝は張禹珍を下した樊振東と張本を下した馬龍との中国対決となった。過去の対戦成績では馬龍が14勝4敗と大きく勝ち越しているが、2019年1年間だけでは樊振東が3勝1敗と分が良い。直近では19年のグランドファイナル決勝で対戦し、4-1で樊振東が勝利をおさめている。 注目の決勝、第1ゲームを馬龍が先取するが、その後樊振東が3ゲーム連取してゲームカウント3-1。一気に王手をかける。馬龍も“先輩”としての意地を見せて2ゲームを奪い返し、勝負は最終第7ゲームまでもつれたが、最後は樊振東が逃げ切った。 樊振東は16年、18年、19年のW杯でも優勝しており、今回の勝利で3年連続、通算4度目の優勝を果たした。4度のW杯制覇は00年、03年、04年、06年で優勝した馬琳(マリン・中国)に並ぶ快挙だ。
張本はTリーガー張禹珍を下して3位
最終日まで勝ち残っていた日本の張本智和は準決勝で2019年世界選手権優勝の馬龍と対戦。一時はゲームカウント3-1とリードしたものの、世界王者を崩しきれず、3-4と悔しい逆転負けを喫した。 つづく3位決定戦、対するは張禹珍。Tリーグ3rdシーズンより木下マイスター東京からTリーグに参戦する選手だ。張本もTリーグでは木下マイスター東京に所属しており、Tリーグの同士討ちとなった。 シーソーゲームとなった試合は最終ゲームまでもつれたが、最後は張本が攻め切り、ゲームカウント4-3で勝利。張本は国際大会の再開初戦で3位の成績を残した。