43歳・岡見勇信が念願の世界王者に!「修斗のベルトを巻くことが僕の使命でした」
格闘技イベント『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.8』 2024年11月30日(土)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第6試合)世界ミドル級チャンピオン決定戦5分5R 〇岡見勇信(日本/EXFIGHT) 判定3-0 ※三者とも48-47 ●キム・ジェヨン(韓国/NOVA MMA) 【フォト】岡見の強烈な左の蹴り! 岡見は強靭なフィジカルとオールラウンドな技術の高さで2006年から長きに渡ってUFCで活躍。UFC14勝(7敗)と日本人ファイターで歴代トップの勝ち星を挙げ、2019年からはONEに参戦した。昨年12月、2017年のUFC日本大会以来となる日本での試合で修斗初参戦を果たし、キム・ジェヨンを下した。 対するジェヨンは、韓国国内の団体やロシアのACBなどで戦ってきたベテランファイターで、高いフィニッシュ力を誇る強豪だ。岡見へのリベンジマッチがタイトル戦となった。 1R、ジェヨンはガードを上げて前進、左右フックやストレートを出す。身長で優る岡見は、カウンターのヒザ蹴りをボディへヒット、左三日月蹴り、左ストレートも当てていく。 2R、今度は手数を出すジェヨンが豪快な右フック、ストレートで応戦する。長身の相手にも恐れず飛び込むジェヨンだが、岡見は右ジャブでけん制し、左ヒザ蹴りのカウンター。3Rの序盤は、ややジェヨンのパンチを受けていた岡見だが、左ミドルで何度も快音を響かせる。終盤、ジェヨンはシングルレッグを仕掛けるが、切られてしまう。 4R、ややスタミナ切れが目立つ両者。岡見は左ストレートから右フックを返す。ジェヨンは頭を振りながら攻撃を交わし、フック。ややヒット数は岡見が上回り、左ストレートなどのパンチを当てる。それでも、アグレッシブに前に出るのはジェヨンの方だ。 5R、ジェヨンは前に出て、左ジャブから右フック。ややケージに詰まる岡見だが、ミドルキック、左ストレートのカウンターで応戦。ジェヨンの突進には、岡見が距離を取り、随所でカウンターの左ヒザ蹴りをヒット。ジェヨンは左右フックからボディ打ち。ジェヨンも右ボディフックを返し、岡見は右ジャブでけん制した。 ジャッジは、打撃を的確に当てた岡見を3者とも支持。岡見が王座戴冠した。 岡見は、「なかなか自分のファイトスタイルを貫こうとは思えず、勝たなくてはいけないと思い、こういう戦いになりました。賛否両論あると思いますが、キム・ジェヨン選手に勝って、修斗のベルトを巻くことが僕の使命でした。UFCでチャンピオンに挑戦して失敗して、他の団体でも失敗して、苦しかったけど、この修斗のベルトを巻けてほんとうに嬉しいです」と喜んだ。