〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.26%高、独0.34%高で最高値(11日)
【ロンドン時事】11日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比21.26ポイント(0.26%)高の8301.62で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.34%高の2万0399.16と、3営業日ぶりに終値での史上最高値を更新。フランスCAC40種指数は0.39%高、ストックス欧州600種指数は0.28%高となった。 この日発表された11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇し、市場予想と一致した。この結果を受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が来週の金融政策会合で追加利下げを決めるとの見方が広がり、航空・防衛株を中心に幅広い銘柄が買われた。 シティ・インデックスのアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「CPIの発表前、市場ではFRBが利下げする確率は85%と見込まれていたが、現在では98%まで織り込まれている」と述べた。 FTSEの構成銘柄では、産金大手エンデバー・マイニングが5.93%高と急伸。教育・メディア大手ピアソンが3.35%高、生活用品大手レキット・ベンキーザーが2.81%高で続いた。一方、製薬大手GSKは2.40%安、不動産大手ブリティッシュ・ランドは2.10%安、物流施設大手セグロは2.01%安となった。 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.38%高、不動産大手ボノビアが2.78%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが2.67%高と買われた。半面、電力大手RWEは1.95%安、自動車大手BMWは1.51%安、製薬大手バイエルは1.42%安と値を下げた。