豊田ルナが映画初主演 SNSの風評被害など社会的テーマに挑戦「成長していくさまをみてほしい」
女優、豊田ルナ(22)が来年公開の「シーシュポスたちのまなざし」(井上博貴監督)で映画に初主演することが13日、分かった。 豊田は子役として芸能活動を開始。アイドルグループでも活動し、女優としてはNHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年)や「花燃ゆ」(15)に出演。21年のテレビ東京系「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」ではヒロイン役を務めた。 今作はいじめやSNSの風評被害、地方コミュニティーの閉鎖性などの社会問題をテーマにしたオリジナル作品。豊田は授業でドキュメンタリーを制作をする大学生役で出演する。 豊田演じる真優はSNSに影響される社会に警鐘を鳴らすため、高校時代に好意を寄せていた男子生徒が被害者となった男性教諭による性的行為事件を題材に取り上げ、週刊誌の報道やSNSの投稿などで男子生徒の人生が狂ったことに理不尽さを感じながら取材を進める。その過程では騒動を振り返りたくない地域の反応や男子生徒の新たな一面などに直面。さまざまな思惑で隠されていた事実に遭遇する青春サスペンスだ。 豊田は「(劇中で演じる)真優ちゃんは真面目で責任感のある、よくも悪くも普通の大学生です。そんな真優ちゃんが自分の過去や出来事たちに向き合い、葛藤し、成長していくさまを沢山の皆さまに観ていただけたらと思っています」とアピールした。 今作の井上監督は脚本も担当。2018年には短編作品「痣」がカンヌ国際映画祭の「SHORT FILMS FROM JAPAN 2018」で上映されるなど国際的にも評価を受けている。今作については「事件を追っていく学生たちとともに、物事を単純化しすぎなければ、『知ることができる事情、見える真実』があるということを感じて頂けたらと思います」とコメントしている。