MLB挑戦の佐々木朗希、ウルフ代理人が移籍先を示唆「メディアとの楽しい経験がなく、小・中規模のチームの方が有利かもしれない」
ポスティングシステムでMLBに挑戦する佐々木朗希の現状を、代理人のジョエル・ウルフ氏が説明した。現地12月10日、テキサス州ダラスで開催されているウインターミーティング(球団幹部や代理人らが一堂に会するMLB恒例行事)で取材陣の質問に答えた。米紙『USA Today』などが報じた。 【動画】MLBが配信した佐々木朗希のハイライト! 同紙のボブ・ナイチンゲール記者は、「いまの野球界で最も注目されているフリーエージェント(FA)は、12月10日にカリフォルニアに到着し、来週から獲得を希望する球団との面談を始める準備を整えている。メジャーで一度も投げたことがなく、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の時に、MLBの球場で投げたことがあるだけだ。その名は佐々木朗希。地球上で最も優れた23歳の投手は、100マイルの速球、破壊力のあるスライダー、スプリットを得意とする。10日に正式にポスティングされたとウルフ代理人は発表した。各球団は45日間の期間に交渉を行なう」と概要を伝えた。 国際アマチュア選手として契約する佐々木は、球団の国際ボーナスプールから510万ドル(約7.7億円)~750万ドル(約11.4億円)の範囲でしか契約できない。また、どのチームも長期契約について話し合ったり、ロースターの席を約束することも許されていない。「だからこそ金額は問題にならない」とウルフ代理人は話し、「ボーナスプールの差額がごくわずかだと考えると、金額で決断しないようにとアドバイスしている。なぜならキャリアの長期的な軌跡で、お金を稼ぐことができるからだ」と語った。 さらに、「すでに各球団は、ビデオや PowerPoint、PDF 形式などでプレゼンテーション資料を送り始めている。私たちは情報の提供に対する厳しい期限を設けていない。なぜなら、時間をかけて適切な対応をしてもらいたいから。一部の球団は事前にこの作業に取り組んでおり、そのうちのいくつかは数か月前から取り組んでいた」と説明している。 またウルフ代理人は、佐々木が初めての米国生活に慣れる時間を設けるため、国際FAの新たな契約期間が始まる2025年1月15日以降、早いタイミングで契約をまとめる意向を示した。 現状、佐々木側に意中の球団があるわけではないという。「じっくりと話し合う機会がまだないから、どう考えるのか分からないが」と前置きしながらも、ウルフ代理人は「小規模な市場にいることは彼にとって有利かもしれない。ロウキがこれまで経験してきたこと、メディアとのやり取りで楽しい経験がなかったことを考えると、小・中規模のチームの方が有利かもしれない、という議論はあると思う」と明かしている。 続けて、南カリフォルニアの都市が距離的に日本に近いという優位性については否定した。「5年前、10年前なら、日本からの距離を気にしていたかもしれない。しかし、いまでは米国のほとんどの都市に直行便で行くことができるから、それは大きな問題ではない」と語った。 佐々木は今後2週間にわたって各球団と交渉し、その後に日本に帰国するという。 構成●THE DIGEST編集部
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