「自分なりの書を確立できるような人でありたい」全国展で最高賞 書道に向き合う高校生
全国規模の書道展で、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校に通う高校2年生の生徒が最高賞の文部科学大臣賞を受賞しました。 どのような思いで書道に向き合っているのか聞きました。 【写真を見る】「自分なりの書を確立できるような人でありたい」全国展で最高賞 書道に向き合う高校生 ■体が勝手に動いて書いたような、ありのままの書 しなやかな筆遣いを見せるのは、五ヶ瀬中等教育学校5年生の清水怜央さんです。 清水さんは、先月開催された大東文化大学主催の全国書道展で、子どもから一般までおよそ1万4000点の作品の中から、高校生の部の文部科学大臣賞を受賞しました。 (五ヶ瀬中等教育学校5年 清水怜央さん) 「一番上の賞をいただいたけど、『1位の書とはなんですか?』と聞かれたら分からないじゃないですか。だから、素直に一番上の賞をいただいたのはうれしいけど、順位をつけるものでもないので、ただ、一番上の賞をもらったに恥じない作品を作っていけたらなというふうに思っています」 小学4年生から書道を始め自分の作品と真摯に向き合ってきた清水さんの受賞作品は、縦135センチ、横35センチの和紙に、行書と草書を交えて漢詩を書いた作品です。 (五ヶ瀬中等教育学校5年 清水怜央さん) 「自分が今まで書いてきた練習の成果が本当ににじみ出たような、そういう体が勝手に動いて書いたような、ありのままの書なので、たくさん書いて体が覚えるんです。自分の作品は、まさにそういう感じだなと思って」 ■自分なりの書を確立できるような人でありたい 書道部では部長を務めている清水さん。後輩たちからも慕われる存在です。 (書道部の後輩) 「字の形とかだけじゃなくて、線の質とか他の先輩方にはない観点を持って、そういうところをすごく教えてくれて、書くとこだけじゃなくて姿勢としていろいろ勉強になります」 「すごいカリスマ性があって、自分の憧れである存在です」 (書道部顧問 藤高祐太朗教諭) 「彼にしかかけないような書があるんじゃないかなと思いますので、こつこつ練習を重ねて、書だけじゃなくて、日常生活の部分もしっかり取り組んでもらいたいなと思います」
清水さんは、すでに次の目標である来月のみやざき総合美術展に向かって新たな作品作りに励んでいます。 (五ヶ瀬中等教育学校5年・清水怜央さん) 「(みやざき総合美術展では)今までとはちょっと変わった作品を出したいなと思っています。自分なりの書を確立できるような人でありたいですね」 【参考】 清水さんは、将来、書道に関わる仕事がしたいと考えているということです。 ※MRTテレビ「Check!」12月12日(木)放送分から
宮崎放送