福井大雪、立ち往生の車にパン会社が2万袋無償提供 社長「協力して災害乗り切りたい」
パン製造販売のオーカワパン(本社福井県坂井市)は1月10日、北陸自動車道や国道8号で立ち往生しているドライバーらのためにパン約2万袋を無償提供した。陸上自衛隊などを通じて配った。 ⇒【地図】北陸自動車道で1500台が立ち往生した状況と台数 大雪の影響で9日に県内外のスーパーなどに配送できなかったパンを全て提供した。製造工場がある同社本社は、大規模な立ち往生が発生した北陸道丸岡インターチェンジ(IC)から約1キロに位置する。 10日午後0時半ごろ、パン3千袋を社用車で丸岡IC前まで運んだ。同1時20分ごろ、自衛隊員約30人が自衛隊車両4台に積み替え、立ち往生が続く北陸道のドライバーに配った。 大川恭史社長は「困ったときはお互いさま。みんなで協力して大雪災害を乗り切りたい」と話していた。 また、福井県と国、あわら市、坂井市などもドライバーらに応援物資を届けた。あわら市は、国道8号の同市熊坂―南疋田間で、ドライバーらに弁当300個と2リットルの飲料水300本を配布した。職員24人が3カ所を拠点にして分けた。 石川県金沢市の実家に向かう途中だった福井県鯖江市の男性(49)は「弁当はすぐに食べた。本当に助かった」と感謝していた。