英中銀副総裁、不透明性後退なら「それほど段階的でない」利下げも検討
(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)のラムズデン副総裁は20日、今月の金融政策委員会(MPC)の政策決定では4.75%への利下げを支持したと明らかにした。
リーズ大学ビジネススクールで講演したラムズデン氏は、「経済の正常化は続くというのが自分の全体的な評価だ。低く、比較的安定したインフレに向かう最近の傾向は続いている」と述べた。
「MPCが公表した、今後2年間で成長が上向き、インフレが2%目標を若干上回るとの予測は妥当だと思う」としつつ、「しかし不確実性を考慮すると、最近のデフレ傾向が持続する可能性も同じぐらいあると思う」と主張。「これは予測対象期間の前半を通じて2%に近い水準で推移し、後半にはMPCが公表した予測よりも低い、2%を著しく下回る水準に低下するシナリオを示唆する」と続けた。
また、「経済見通しとそれが金融政策に与える影響を分析する上で、自分は慎重かつ感応度の高いアプローチを続けていく。不透明性が後退し、インフレ率が2%を割り込んで持続的に低下する一段のデフレ圧力をより明確に示唆する証拠が出てくれば、利下げについてそれほど段階的ではないアプローチを検討するだろう」と論じた。
原題:BOE’s Ramsden Sees Case for ‘Less Gradual’ Easing If Risks Fade(抜粋)
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Andrew Atkinson